片親の子供
離婚後に、子ども達が離れている親から愛されているという証でもある「養育費」と「面接交渉権」。
その実態と問題点を理解して支援に生かしてください。ひとり親家庭の子どもの権利をみんなで考えるための一冊。
第1章 アンケートから知る当事者の声(当事者アンケートから思うこと/離婚後の親子関係サポートに関するアンケート)/第2章 養育費不払いに困ったら(養育費は子どもの権利だから…/養育費の取り決めについて ほか)/第3章 面接交渉実態調査(アンケート調査から見る面接交渉の実態/アンケート集計結果 ほか)/第4章 支援者の心構えとして大切なこと(支援者の心得(カウンセリング理論)/カウンセリングで目指しているもの ほか)/第5章 NPO法人Winkの活動(NPO法人Winkの活動・シンポジウムから/NPO法人Winkの一〇年計画 ほか)/付録
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昔より片親の家庭は増えています。
社会は片親でも生きていけるような、新しい手段を提供してきました。
今ではゲイの男性やレスビアンも含め、以前より多くの未婚の男女が子どもを養子にしています。
離婚率が高いということは、多くの家庭が片親になっているということです。
結婚せず、人工授精で子どもをもつことにした女性も多数います。
もちろん、配偶者が亡くなると、片親の家庭になります。
過去数十年、メディア(特に映画、テレビドラマ、連続ホームコメディー)は、この片親の増加現象を反映し、片親の家庭をテーマにしたドキュメントやドラマを定期的に特集しています。
しかし、一般にこのような番組では、片親やその子どもが直面する園薙な状況は歪められたり、非現実化して描かれていることがよくあります。
あなたが片親なら、人から教えられなくても、日常生活が連続ホームコメディーとはまるで異なっていることがわかっているはずです。
片親の家庭は金銭的重圧に苦しめられている傾向があります。
貧困は親にも子どもにも多くのマイナスの結果をもたらすため、よく苦悩の種になります。
片親の家庭では特にストレスも多いように思えます。
研究から、一般に配偶者のいる親より片親のほうがコルチゾール(ストレスホルモン)の分量が多いことが証明されました。
片親は気分障害(特にうつ病)にかかりやすくなります。
片親になったのが、自ら選んだ結果なのか、死別か離婚によるものかによって、罪の意識、良心の珂責、復讐心など敵対的感情を抱く場合が多くなることがあり、
既に発病している気分障害が何であれ、症状はひどくなるだけでなく、子どもにも悪影響を与えてしまいがちになります。
児童虐待は両親のいる家庭より片親の家庭で多く、行動障害や精神障害の発症率も高くなります。
実際に、片親の子どもが直面している問題は複雑で、広範囲に及び、うつ状態、不安、孤独感、攻撃性や無意識の暴力の発現、心身症の様々な症状、学業不振になりやすくなります。
このような症状はすべて少年のほうにやや多くなります。
男の子は女の子はどすんなりと状況に順応できないようです。
しかし、ここで措いている片親像は寒々としていますが、これで片親のすべてを調査したわけでは決してありません。
多くの片親の家庭は子どもにとって健全で、愛情に満ち、環境もきちんとしています。
とりわけ、仕事と子育てのバランスをとらなくてはならないシングルマザーたちは、元気や自信にあふれ、独立心も旺盛なことが多く、類いまれな立ち直りの早さと性格の強さを示しているので、子どもたちに大変いい影響を与えています。
すべての子育てと同様、片親が直面する困難の多くは、親と子どもの双方にとって成長していくための重要なステップと見なすことができますし、
創意工夫によって困難はチャンスに変えられるかもしれません。
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