うつ病の親が、子供をどう教育するか
わが国のうつ病患者数はいまや100万人を超え、『国民的病』となりつつある。
その病因は、過労、ストレス、対人関係などで変幻自在にあらわれかつ治りにくい。
こうした新しい傾向に対処するため、精神医学のしなやかな感性ときめ細かい実践の重要性を訴える。
私が信頼している精神科の主治医の診療が理想に近いものであるとも分かり、今まで以上に安心できました。
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あなたや配偶者がうつ病であることに気づいたなら、できるだけ早く専門家に助けを求めなくてはいけません。
幸い、うつ病の治療は長足の進歩を遂げています。
現在手に入る様々な抗うつ剤を心理療法と併用して利用することで、かつてうつ状態だった人が症状をかなり改善しています。
しかし最初の一歩を踏み出さなくてはならないのはあなたです。
あなたに子どもがいるなら、そうするのが急務です。
精神医学の研究から、長期にわたる心理的な病理に苦しむ危険が最も高いのは、うつ病の親をもつ子どもであることがはっきりと証明されています。
子どものために治療を受けて下さい。
あなたがうつ状態で、まだ治療を受けていなかったとしても、あなたの子どもに先に述べた様々な精神障害の徴候(自尊心の低さ、否定的な自己イメージ、行動異常、行動過多といった早期警報)に気づく努力し、もしその徴候が見つかったなら子どもに治療を受けさせて下さい。
あなたの配偶者がうつ病で、まだ外部の援助を受けていないなら、子どもと同様に治療を受けさせて下さい。
うつ病のせいで、子どもときちんとふれ合うことができないことに気づいたなら、
特に子どもの発育の節目のような重要な期間は、他の人に子どもについていてもらうようにして下さい。
必要な関心を子どもに与えてあげるために、友人や他の家族の助けを借りて下さい。
日常のスケジュールをきっちり守って下さい。
ベッドを整えたり、人と会う約束を守ったり、形だけでもスケジュールをきちんと実行することで、あなたのうつ病が子どもに及ぼす影響をある程度抑えることができます。
うつ病に負けて、ベッドに潜り込んだり、自分の殻に閉じこもっていたなら、うつ病はさらに重くなり、子どもにも取り返しのつかない悪影響を与えてしまうでしょう。
うつ状態をある程度抑えることができたなら、次に家庭生活を正常に戻す努力をして下さい。
同様に、(うつ病との関連に気がつかなくても)あらゆる理由から怒り、敵意、暴力が生じてくるのに気づいたなら、
自分の行動を変え、それが家庭に落ち着きを取り戻すための目印であると見なして下さい。
あなたが思っているよりずっと、子どもはこのような敵意や怒りに傷ついています。
もう一度いいますが、自分自身のためにはできなくても、子どものためにそれを実行して下さい。
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