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子供の構音障害
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子供の摂食障害に、どう対処したらよいのか
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子供の摂食障害
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子供のチック(トゥーレット症候群など)の対処法
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子供の構音障害
そもそも子どもは、どのようにしてことばを獲得していくのか、から説きおこす。
言語学者であり精神分析家でもある著者は、障害の分類、検査と治療方法、治療の原則など、言語発達障害に関わる問題を、独自の視点から紹介する。子どもと向きあうすべての人のための、示唆に富んだ解説書。
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当サイトに取り上げた多くの障害や症状は、普通、子どもが成長すれば治っていくものです。
どの子どもも自分なりのペースで成長していくもので、他の子どもが難なく通過しているように見える様々な点で、つまずいてしまう子どももいます。
とりわけそれは、会話や言語の領域で顕著です。
しかし、ペギーの場合はほうっておいても自然に治るといったケースには当てはまらないでしょう。
ぺギーの舌たらずや言葉の省略が本当に構音(発音)または音韻障害の現れだとするなら、ペギ〆がこの障害に対処するためには専門家に診てもらうことが必要です。
子どものコミュニケーション障害の原因の中でも断然多いのが「構音障害」です。
幼稚園児の20%は構音で何らかの困難を経験しています。
例えば、この障害は「発育上(年齢や方言に)適した会話の音を作り出せないこと」と定義されています。
この障害では、ある音を他の音に置き換えてしまう子どもがいます(本来は「シ」の音を「チ」と発音するというように)。
また、音節を省略したり、言葉の最後をいわなかったり、特定の音をまったく抜かしてしまうこともあります。
乳歯のあるなしにかかわらず、ぺギーのようにずっと舌たらずのままで会話が歪んでしまう子どももいれば、ある単語の音の順序を逆さまにしてしまう子どももいます。
概して、この障害をもつ子どもの多くは、他の同じ年齢の子どもより幼く、社会的にも未熟に見えます。
この障害の診断はほとんど4歳までに下されます。
それはほぼこの年齢までに子どもがあまりつっかえずにしゃべれるようになるからです。
しかし、とりわけこの障害が重かったり、ひどかったりする場合には、もっと早い時期に診断を下すことができます。
構音の問題はほぼ例外なく言語障害に伴って発生しています。
この両者は結びついているといっても差し支えないでしょう。
これがぺギーの母親が専門家に助けを求めるのが賢明であると私が提案するもう一つの理由です。
彼女の娘の会話の障害には、できるだけ早く取り組む必要のある別の障害があることが考えられます。
言語障害と構音障害を区別するのは困難な場合が多いので、この分野の専門家に診断してもらい、適切な治療を示唆してもらう必要があります。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の摂食障害に、どう対処したらよいのか
本書で述べるランチセッションは、サルバドール・ミニューチンが、摂食障害の家族療法において、用いた技法である。
著者は、認知行動療法、深町式の行動制限療法の治療体験をもとに、この技法を臨床にとり入れ、統合的な治療法を編み出した。それは、治療の場に家族を参加させることによって、よりいっそうの治療効果をあげるというもので、本書には、その進め方が、多くの事例を通してわかりやすく説明されている。
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あなたの子どもが太り過ぎなら、かかりつけの小児科医に実際に肥満かどうか診察してもらうようにして下さい。
子どもの年齢や身長に適したカロリーを摂取する、健全な食事を目標にするように努力すべきです。
肥満が子どもの生命にも関わるほどひどい場合(このようなケースはごくまれです)は別ですが、そうでなければ厳しい食餌療法をする必要はありません。
食事はバランスが取れ、子どもが興味を示すように工夫することが必要です。
できるだけ子どもの口にあう食事にするために、現在手に入る多くの低カロリー食や調理本を利用して下さい。
すべての摂食障害と同様に、子どもの食べ過ぎの原因になっている家族の抱える問題に敏感になる必要があります。
あなた自身が見本として子どもに示している食習慣には、とりわけ気を使わなくてはなりません。
あなたも肥満と戦っているなら、子どもと協力し、望んでいる減量を実際に家族の目標にしなくてはなりません。
あなたの子どもが体験しているかもしれない育児放棄の他に、怒り、不安、不安定な気持ちにも焦点を当てて下さい。
家族療法が必要となるかもしれません。
子どもが拒食症の方向へと徐々に向かっているように見えるなら、
かかりつけの小児科医に何か医学的問題がないか調べてもらい、まず身体医学的疾患を鑑別診断してもらって下さい。
次に肥満の場合と同様、子どもが健全な食事から十分なカロリーを摂取するようにし、家族の中のどのような問題が子どもが食事をとらないという態度に影響を及ぼしているのか探って下さい。
必要なら、子どもに健全な模範を与えるために、あなた自身のパターンを変えて下さい。
あなたの子どもが本書で扱った、ごくまれですがきわめて深刻な摂食障害(異食症、成長不全症候群、反袈性障害、矯小発育症)のいずれかの恐れがあるなら、その主な原因が育児放棄、成長を促すもののない家庭環境、その他の家族の機能不全にあることを心に留めて下さい。
子どもの環境をそれまでとすっかり変えてみることで、子どもの食習慣や健康を改善しなくてはいけません。
恐らく子どもの扱い方を変え、子どもへの関心や配慮をかなり増やさなくてはならないでしょう。
たぶん家族療法が必要になるでしょう。
子どもが異食症だと思うなら、すぐに医者に診てもらい、何らかの精神医学的疾患や医学的合併症がないかを確かめてもらう必要があります。
子どもが、鉛中毒(精神病のある症状、腸の障害、貧血症、知能の低下、便秘、異常に低い身長の原因になっている恐れがあり、学習障害や知的障害になる恐れもある)になっていないか診断するために、血液検査を実施することが決定的に重要です。
症状がそれほどひどくなければ、鉄分の補充で治療することができます。
症状が重い場合にも、その他の薬により治療が可能です。
● 子どもが成長不全症候群ではないかと不安なら、子どもの体重の増加量が減少していたり、予測通りの成長の標準に達しなかったり、成長が停止していたなら、すぐに小児科の診察が必要です。
この症候群の診断を下すために必要な、複合的評価ができる専門家の数は増えてきています。
● あなたの子どもに反芻性障害があるなら、小児科医に会って、鑑別診断のため、これまでに述べた医学的合併症のいずれかの証拠がないか子どもに検査を受けさせなくてはいけません。
● 子どもが矯小発育症かもしれないと思うなら、この場合もやはり、この障害の原因になっている可能性のある身体医学的疾患(この症候群の場合)とりわけホルモン異常や下垂体の障害をはじめとする類似した性質のある症候群との鑑別診断のため、小児科医に診てもらう必要があります。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の摂食障害
本書で述べるランチセッションは、サルバドール・ミニューチンが、摂食障害の家族療法において、用いた技法である。
著者は、認知行動療法、深町式の行動制限療法の治療体験をもとに、この技法を臨床にとり入れ、統合的な治療法を編み出した。それは、治療の場に家族を参加させることによって、よりいっそうの治療効果をあげるというもので、本書には、その進め方が、多くの事例を通してわかりやすく説明されている。
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「ランディ−!冷蔵庫から頭を出しなさい! あなたは9歳なのに、ママと同じくらい体重があるのよ!
何ですって?
いいえ、それは赤ちゃん太りじゃないわ。
その脂肪は自然に取れないのよ!」
ランデイーの母親はいつも息子の肥満について無関心を装っていたわけではありません。
数年前に彼が標準体重を超えるようになって以来、彼女は子どもの支えとなり、栄養はあるが低脂肪の食事をずっと与えてきたといっています。
でもその効果はまったくありませんでした。
ランディーは冷蔵庫からこっそり食べ物を持ち出したり、お小遣いでキャンディーやポテトチップスを買ったりして、体重をずっと増やし続けているのです。
アメリカは1割の子どもが肥満児であるという問題を抱えていて、多くの親がランディーの母親と同じような欲求不満を感じています。
親自身が常に肥満と戦っていることが多く、子どもには自分と同じ運命を辿らせたくないと思っているのです。
子ども時代ずっと「デブ」というあだ名をつけられて過ごすのはつらいことです。
年齢や身長に対する適正体重より最低でも5分の1以上体重が重い場合、子どもには肥満という診断が下されます。
多くの人は肥満をホルモン障害が原因だと思っていますが、普通、ホルモンよりずっとはっきりした原因から肥満は生まれているのです。
それは食べ過ぎです。
肥満は遺伝するようで、肥満の遺伝子的素因もあるのかもしれませんが、それに加えて、家庭内の問題も肥満に影響を与えています。
不安や怒りのある子ども、または無秩序で、崩壊している家庭で暮らしている子どもは(特に他の家族も太っている場合)肥満になる傾向が高くなります。
大食いは内面のイライラ、怒り、うつ状態のような苦痛の感情を静める一つの方法なのです。
肥満は貧しい家庭に発生しやすい傾向もあります。
多くの精神医学的疾患と同様に、肥満からは二次的な情緒の問題も生まれ、自尊心が低くなったり、うつ状態となったりし、社会的に孤立する確率を高くしてしまいます。
肥満が原因の医学的合併症には、糖尿病、コレステロールの増加、睦眠障害、社会や学校での適応障害があります。
肥満を治療するにはほぼ例外なく家族の機能不全について調査すると同時に、子どもが納得して守ることのできる食事計画を作成することも必要です。
とりわけ、親自身が食事のすぐれた見本を示し、子どもの食べ過ぎをあまり厳しく非難しないよう気を配る必要があります。
あまりきつくいうと、かえってもっとたくさん食べてこの苦痛から「抜け出したい」という欲求を強くしてしまうだけのことが多いのです。
肥満の裏面にあるのが拒食症です。
しかしこの摂食障害については、最近まで思春期前の子どもについて本に書かれることはあまりありませんでした。
事実、拒食症(わざと食事を取らないこと)は、依然として思春期以前にはあまり発生率は高くありません。
しかし今日の文化やマスメディアは(特に女の子に向けて)痩せることを強調しているため、思春期以前の子どもにも拒食症についての報告が増えているので、ここでお話ししておくことにも意味があるでしょう。
一般に、10代以下の拒食症児には、体重の減少ではなく、むしろ当然予想される体重の増加がなく、成長や怪的発達の遅れなどにその特徴が見られます。
思春期の拒食症と同様、食事をとらない動機は、太ることに対する激しい、非合理的な恐怖であり、その恐怖を娘に教えているのは、多くがやはり拒食症すれすれの母親なのです。
しかし肥満はさておき(とはいってもアメリカで肥満の影響を受けている子どもも十人に一人だけですが)、摂食障害は子どもよりはるかに大人に多くなっています。
次に取り上げるいくつかの障害は、きわめてまれですが、障害が厳しすぎるので、あなたの子どもがその障害のいずれかに苦しめられている少数の一人なら、すぐに助けを求めなくてはなりません。
肥満、拒食症と同様に、普通、摂食障害の子どもは保護者との間に何らかの問題を抱えています。
とりわけ「愛着障害」は摂食障害と関連することが多い障害です。
このことは、障害の治療には、家庭崩壊という、より大きな問題を解決する必要があることを指摘しているといっていいでしょう。
「異食症」とは、「栄養のないものを常時食べる行動」と定義づけられていて、はげ落ちたペンキ片を食べて鉛中毒になった子どもが出たため、全国的に関心を集めた摂食障害です。
異食症の子どもはペンキ以外にも、衣類、土、大便、髪の毛、木、紙、藁など様々なものを食べています。
当然のことですが、この障害からは重度の金属中毒、ミネラルやビタミン不足から、畜生虫の感染や時には腸閉塞など様々な医学的合併症が発生します。
監督不足(育児放棄(ネグレクト)をした結果)が、異食症の主な原因だということは明らかなように思います。
この障害をもつ子どもの生活の大部分は、栄養だけでなく感情面でも不足しています。
親が重度の精神障害を患っていることが、育児放棄の原因になることがしばしばあります。
異食症は、知的障害、自閉症、児童の精神分裂病のような精神医学的疾患の一症状かもしれません。
不幸にも医学的理由で入院した子どものかなりの割合に見られる「成長不全症候群」は、体重、身体の成長、身長、頭の周囲の発育などの遅れが特徴で、社会的・感情的発達にも同じような遅れや中断があります。
身体の衰退はカロリー摂取の減少が原因ですが、この症候群に関連するうつ病、社会的引きこもり、無感動、著しくマイナスな家庭環境の影響とが相まってこの症状は重くなり、
子どもの環境を劇的に改善しなければ、回復不可能な悪循環が生まれてしまいます。
異食症と同様、この障害は、幼年期(普通3歳以前)に最も多く発生しています。
こういった子どもの免疫システムはうまく機能していないことが多いので、この症候群の子どもは病気になりやすく、
小児科医や病院に連れてこられるまでには、何が環境の影響で、何が純粋に身体的な病気の影響か区別するのが難しくなることがあります。
しかし、ほとんど例外なく、この障害には環境の影響のほうが大きく、身体的虐待、適切な医療や教育を受けさせないことと多く関連しています。
事実、成長不全症候群は、子どもが生家から捨てられたり、里親に出される一般的理由の一つになっています。
「反芻性障害(食物を吐き戻してかむ)」は、成長不全症候群よりもまれな障害ですが、原因は同じように保護者の愛情の欠乏とその欠乏に対する反応に起因しているように思えます。
食事を吐き戻してかむという行為は、子どもが心を内側に閉ざすことで、とても耐えられない環境から逃れる方法であると考えている人もいます。
異食症や成長不全症候群と同様に、反芻生障害も幼い子どもに一番多く発生します。
反劉生障害の医学的合併症には、反芻された食物を口に入れたまま息をする(吸引と呼ばれる)ことが原因で起こる肺感染症、栄養不良、成長障害、発達の遅れがあり、時にはこの障害がもとで死亡することもあります。
この障害は裂孔ヘルニアや胃食道の還流障害のような身体的障害とも関係があるかもしれません。
「矯小発育症」は、その定義の一部に摂食障害も含まれている珍しい症候群で、2歳から4歳までの子どもに発生し、(成長不全症候群とは違い、体重増加の遅れはありませんが)直線的な成長の減速と睡眠障害に関連しています。
この障害での摂食障害は非常に奇妙に見えるかもしれず、過食、むちゃ食い、食べ物を盗んだりため込んだりすること、おう吐、異食症、飲み過ぎ、食器を洗った水やトイレの水を飲むことまで、かなり多岐にわたっています。
普通、矮小発育症の子どもは、攻撃的で、行動障害と同様に知能にも障害をもっています。
その他の摂食障害と同様、一般にこの障害の子どもたちは保護者との絆を築くのが困難で、親から冷淡な扱いを受けてきました。
幸い、環境が改善され、子どもに必要な配慮や関心を施せば、この症候群は多少回復すると考えられています。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供のチック(トゥーレット症候群など)の対処法
いつまでも疲れがとれない、通勤電車で激しい動悸に襲われる、緊張すると下痢をする―こんな身体症状の背景に心の病気が潜んでいることがあります。
ストレスや心の病気による身体不調や異常行動を事例で紹介。
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チックの可能性がある不随意運動(意志と無関係に、あるいは意志に逆らって出現する運動の総称)が子どもに現れたなら、他の神経系疾患による運動障害の可能性も検査するため、小児科医に診てもらうようにして下さい。
子どもが苦しんでいるチック症やチック症候群の性質がどのようなものであれ、子どもの生活のその他の領域に焦点を当て、社会の除け者だという感覚を子どもに絶対与えないことが何としても必要です。
チックは遺伝や神経学的理由のいずれか(またはその両方)が原因である確率がかなり高く、子どもが自分の力ではほとんどどうすることもできないことと取り組んでいるのを忘れてはいけません。
普通、彼らは感情や知的な面では他の子どもとまったく変わりはありませんので、あたかも重い障害をもっているかのように扱ってはいけません。
特に慢性チック障害の子どもには、心の病気ではないといって安心させてあげることが必要です。
罰を与えることで彼らの症状を「治そう」としてはいけません。
この症状が解明されていなかった時代、自分自身もチックだった親には、このような態度を取るのは難しいかもしれません。
恐らくその時代、彼らはチックを自分の欠点、弱さ、天の邪鬼的性格のせいにされたり、精神障害の証拠だと教えられていたでしょう。
支援、同情、忍耐が、強迫性障害や学校での集中力のなさばかりでなく、
自尊心の低下や社会的孤立のようなチック症から派生する困難に子どもの生活を支配されることから救ってくれるでしょう。
一過性チック障害の子どもは、ストレスを減らすことで症状が改善されていくでしょう。
親は子どもの生活の中の最大のストレス要因を突き止め、子どもへの影響を減らすためにできるだけのことをすべきです。
ある種の薬の利用が、トゥーレット症候群の子ども、時には慢性運動性チック障害の子どもに素晴らしい効き目があることがわかってきました。
とりわけ、ハルドル(ハロぺリドール)とピモジッドは、チック症の子どもの70〜80%の症状を短期間で軽減しました。
もう一つの薬クロニジンは、副作用も多少ありますが、ハルドルやピモジッドのような神経系への副作用はなく、症候群をもっ子どもの4分の1に効果があります。
一般に、慢性チック障害やトウーレット症候群の子どもには心理療法が必要です。
心理療法ではほぼ例外なく、焦点をこれらの障害から派生し、併発している障害に当てています(自尊心の低下、うつ状態、社会的孤立の他、注意散漫、強迫性障害、学習障害)。
家族療法は子どもだけでなく親にも教育や支援を与えることができる上に、子どもの障害が家庭生活に及ぼす影響から生まれる対立に対処するためにも非常に有効です。
感情的に、または他のいかなる手段でも子どもにダメージを与えないために、あなたにできることはすべて実行して下さい。
最も重要なことは、子どもの病気は思春期の後半までには治るということを忘れないことです。
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子供のチック(トゥーレット症候群など)
いつまでも疲れがとれない、通勤電車で激しい動悸に襲われる、緊張すると下痢をする―こんな身体症状の背景に心の病気が潜んでいることがあります。
ストレスや心の病気による身体不調や異常行動を事例で紹介。
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チックは突然発生する、急速で反復的で、無目的に行われる非律動的な運動や仕草、時には言葉や音声の発作のことで、
この症状にかかっている子どもはもちろん、子どもの周囲の人々も混乱させてしまいます。
一般に、チックは、心の病気や重度の精神障害の証拠と誤解されてきました。
最近まで、多くのセラピストや開業医でさえこうした認識をもっており、チックを示した不幸な子どもたちはまるで知的障害か情緒障害であるかのように思われてきました。
最近の研究によると、実際にはチックは心理的原因よりはるかに身体的または遺伝的な原因(または両方)である確率が高い、(抑えられる場合も多いのですが)自分の力ではどうすることもできない現象であることがわかっています。
しかし、(吃音症のような)自分の意思では抑えられない障害と同じく、チック症から派生してくる情緒的な問題はかなり重く、そのため患者は心身ともに衰弱してしまうかもしれません。
友人、同級生、家族、教師の前で、自分では抑えることのできない言動をしてしまうのは本当に嫌なことです。
驚き、混乱し、しばしば仲間からまったく孤立し、自尊心もひどく低下してしまいます。
チックは多種多様な形態をとるかもしれません。
運動性チックは急速にまばたきしたり、一方向に頭を動かしたり、肩をすくめたりすることから、腹部をたわませる、舌を突き出す、奇妙な顔の表情をする、卑猥な身ぶりをする、手、腕、足を使った仕草をするなど多岐にわたっています。
音声チックは単純で反復的な咳払い、鼻すすり、咳を出すことから、出し抜けに言葉や文章を口走ったり、卑猥な言葉を叫んだり(汚言症)するかもしれません。
おおまかにいってチック症には三つのカテゴリーがあります。
一過性チック障害は1年以内に治ります。
慢性チック障害は1年以上続き、普通頭で始まり、次に体の下部へと移動していく運動性チックを伴っています(時には音声チックもみられますが、それが単独で現れることはまれです)。
トゥーレット症候群のような複雑な症候群は、多種多様な運動性チックに広がっていき、数年後には音声(や発声)のチック、汚言症、卑猥な仕草も加わることになり、時には音声か仕草のいずれかで他の人の物まねをすることもあります。
チック症の子どもは、他の人(子どもばかりでなく、時には家族や教師も)から示される恐怖、無理解、残酷さにも悩まされています。
家族の落胆や不安は、子どもの自己嫌悪を募らせてしまうことにしかなりません。
トゥーレット症候群の子どもにはよくあることですが、チックに強迫性障害が加わると、周囲のすべての人にとって状況は悪化します。
概して、他の子どもに比べチック症の子どもは、衝動的で、過活動で、注意を集中できないように見えます。
有病率は女子より男子のほうが高いようです。
チック症には非常に目立つ性質があり、診断が下しやすいため、かなり詳しい研究が実施されてきました。
既に述べたように、現在は主としてチック症には遺伝的基盤があることが知られています。
この障害の子どもの家族は、障害のない子どもの家族よりチック症の有病率は断然高くなります。
チックの実際のメカニズムは知られていませんが、
主として特定の神経伝達物質(とりわけドーパミン)と神経系組織の相互作用と関係があると見なされています。
ホルモン、特にテストステロンとアンドロゲン(男性ホルモン)は、この子どもの機能不全としばしば関連しています。
とりわけチックの子どもに最も大きな影響を及ぼしていると考えられるのは、運動機能に関連する脳の基底部組織である脳幹神経節という領域です。
現在、チックは神経症の症状とは違うことが知られていますが、ストレスはこの症状を重くしているようです。
幸いにも、チック症の子どものほとんど(70〜90%)は、思春期の終わりまでに症状は消えていきます。
その理由を断定することはできませんが、子どもがティーンエージャーになり、10代を通過していく時、神経系が成熟していくことと何らかの関連があるようです。
カテゴリー:子供の行動の問題
身体病の子供の対処法
子どもは病気をもっているが、病気に支配されているわけではないという事実を決して忘れないようにして下さい。
すなわち、子どもはたまたま病気にかかっているだけで、人間として必要な資質はすべて備わっており、肉体や精神には健全で正常な多くの面をもっていることを忘れてはいけません。
ごく普通の生活が手を伸ばせば届くところにあることを思い出させ、子どもにその生活を楽しめるようにしてあげて下さい。
あなたの主な役割は、医療チームと連携して子どもの治療に当たるだけでなく、慢性病にかかった子どもの深い悲しみに耳を傾けてあげることです。
あなたが口を閉じている間、子どもが自分の感情を表し、表現できるようにしてあげて下さい。
病気に対するあらゆる種類の反応を口にできるようにしてあげて下さい。
親にとってこの作業はかなり厳しいものになりますが、子どもには計り知れないほど貴重なものを与えてあげられるでしょう。
子どもを過保護にしたり、甘やかしすぎたりしてはいけません。
過保護にしていると、気持ちを高めてくれる活動に子どもが積極的に参加できなくしてしまいます。
子どもにもわかる言葉で病気について説明して下さい。
子どもには理解できない細かなことについて話してはいけませんが、子どもでもわかる病気の側面について嘘をつくのはいけません。
病気について何らかの情報を伝える時には、いつも通りに落ち着いて、率直に話し、できるだけ子どもを安心させて下さい。
子どもを年齢、性別、能力に応じた活動にできるだけ参加させて下さい。
芸術、音楽、ビデオの鑑賞会、監督下でのスポーツ大会に行くことができるようにし、他の子どもたちとの接触を失わないようにして下さい。
このような活動のすべてが、子どもの「自分は特殊な存在だ」という気持ちを減らし、社会との結びつきをもっと感じられるようにしてくれるでしょう。
子どもの病気に対する怒りや罪の意識から、あなたの心の中には恐怖、疑惑、不安など様々な感情が渦巻いていることでしょう。
このような感情にとらわれすぎてはいけませんが、逆に完全に心に封じ込めてしまうと、子どもの欲求に適切に応じられなくなってしまいます。
常に子どもに対する自分の感情に気を配っていることが重要です。
あなたが受けることのできる(しばしば病院や医療センターにある)支援グループを利用して下さい。
このような医療支援チームが存在していることに気づけるはずです。
家族と一緒にあなたの感情について話し合って下さい。
子どもの病気の責任を(配偶者、他の子ども、怠慢な教師、医者や看護婦など)人のせいにしないよう心がけて下さい。
できるだけ前向きな考え方を失わない方向にエネルギーを注いだほうがはるかに生産的です。
子どもは親に対して希望や真実を求めています。
実際、子どもの人生の中で、親ほど子どもが待ち望んでいる援助を提供できる人はいません。
あなた自身のストレスや深い悲しみを確認し、対処して下さい。
次に、できるだけ前向きに、愛情を込めて子どもと話し合って下さい。
カテゴリー:子供の行動の問題
身体病の子供
慢性疾患の子ども(リューマチ熱、糖尿病から筋ジストロフィーや癌まで、何らかの病気と戦っている子ども)にとって、日常生活はストレスだらけで、気持ちが沈んでいるかもしれません。
慢性病は子どもを脅かしたり、怒らせたりします。
仲間から引き離され、違和感、孤立感、疎外感を子どもは抱いています。
活動は制限され、人と普通に付き合う機会も減ってしまいます。
そして病気の子どもは、その身体機能が自分にはどうにもならないという無力感や病気が自分の生命を奪うものかもしれないという予測におそれおののいているかもしれないのです。
一般に、身体の病気にかかっている子どもの親は不安を抱き、自分に対し怒りを感じています。
子どものために「きちんとしたことをやってこなかった」とか、ある意味で自分が病気の原因を作ってしまったという罪悪感を抱いているのです。
親は考えられるマイナス、または危険な影響から子どもを保護し、守ろうとすることで、自分の罪の意識を償おうと極端な対応を示してしまうことが多く、
知らないうちに子どもの不安と孤独を膨らませてしまいます。
これとはまったく正反対に、病気の重さや脅威に自分の感情を直面させることを恐れて、病気が重いことを否定したり、子どもを避けてしまったり、子どもが病気だということを受け入れようとさえしない親もいるかもしれません。
自分の慢性病についてどの程度理解しているかは、子どもの年齢によって違ってきます。
子どもが幼く、未成熟なほど、「自分が悪いことを考えたり、願ったり、行ったりした罰として自分は病気になってしまったのだ」と考える傾向があるようです。
子どもは病気になったことを恥ずかしく思い、罪の意識さえ感じているかもしれません。
このような子どものほとんどは、病気に対して自分でも何かをなしうる能力があるという意識をなくさないようにするために、「自分は罰せられている」と意識するという手段を利用しています(「僕が悪い子でなければ、病気にならなかったんだ」)。
子どもの年齢が上になるほど、このような罪の意識は自分の幸福や様々な行動が思い通りできないことに対する深い不安へと変わっていくことが多くなります。
そして病気の具体的な面に関心を向け、薬や治療についての細かな点に夢中になったり、時には極端に難解な医学の詳細な百科事典的知識を理解するようになります。
新しい治療や手術のことを考えると、実際に彼らは強い恐怖や不安を抱きますが、
このような作業は自分が受けるかもしれない治療や手術を自分一人のことではなく、もっと全般的な問題としてとらえることで、不安を紛らす手段ともなっているのです。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の遺糞症に、どう対処したらよいのか
まず第一に、あなたがこの障害にどのように対処するのであれ、子どもが成長した時には、遺糞症は自然に治っているということを心に留めておいて下さい。
ティーンエージャーや大人の遺糞症患者はめったにいないのです。
このような症状は、しばしば家族全員をひどし癌地に陥れますが、
批判したり、けなしたり、からかったりして子どもを傷つけたり、罰したりするような扱いをやめなくてはなりません。
この症状で一番深刻に悩んでいるのはあなたではなく、子どもであるということを忘れてはいけません。
さらに恥ずかしい思いを子どもにさせるのは、遺糞症を引き起こしている問題をこじれさせることにしかなりません。
子どもを小児科医に連れていき、器質的な病気(結腸の病気肛門括約筋の狭さ、腸の拡大、筋肉組織全般の病気、そしてめったにありませんがホルモン異常のような腸の異常)と鑑別診断してもらって下さい。
小児科医に報告できるように、子どもの遺糞症のパターンに注目して下さい。
症状は、午前中、午後、夜間のいずれに起きますか?
食事の前ですか、後ですか、学校に通っている時ですか、週末ですか?
最近の引っ越し、離婚、肉親の死といった家族の状況との関係はありませんか?
子どもの食事も観察して下さい。
果物、全粒の穀物、野菜から十分な繊維質をとっていますか?
かかりつけの小児科医から器質的な病気を鑑別診断してもらった後(恐らくそうなるでしょう)、排便訓練プログラムを実施し、腸の中を空にします(「潟下」と呼ばれるプロセス)。
そして繊維質の豊富な食事を与えます(繊維質の量はいきなりではなく、ゆっくりと増やしていくべきです)。
次に適切な間隔を置いてトイレに行くよう「再訓練」します。
そしてもちろん、きちんと排便をした時には「プラスの強化」を与えるのと同様に、ごく少量の下剤も服用します。
一般的に食事の改善、再訓練、積極的な強化を組み合わせた治療が、最も効果のあることが証明されています。
このような手段を利用しても効果が現れないようなら、専門家に診てもらう必要があります。
セラピストは、個人療法、家族療法、家族集団療法、時には薬物療法をはじめとするその他の治療形式を推薦するかもしれません。
下剤と同様に、低量の抗うつ剤を使うと効果的な場合があることも証明されています。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の遺糞症
遺糞症とは、臨床的には、不適切な場所に繰り返し大便を出すことと定義されています。
最も一般的な不適切な場所とは下着のことです。
これには二つのカテゴリーがあります。
(1)自分の排便をまったく抑えることのできない子どもの遺糞症、
(2)かつては排便を我慢できたのに、その後できなくなった子どもの遺糞症です。
4歳になるまで、ほとんどの子どもはウンチを漏らしています。
ですから、4歳を過ぎるまでは遺糞症という診断を下すことはできません。
それどころか、多くの子どもはこの年齢を過ぎても依然としてウンチを漏らしているのです。
少なくとも3ヶ月間続けて、月に一度という範囲に達するまで、遺糞症という診断は正式には下すことはできません。
大便を漏らす子どものほとんどはわざとやっているわけではありません。
一般に、遺糞症の子どもの大多数の原因は、腸に過剰な液体がたまってしまうことです(ストレス、下痢、便秘が原因)。
とりわけ便秘をしている子どもは1週間分ほど腸の中に「糞を停滞させて」いるかもしれません。
最終的に(痛みを伴って)固い便の塊を出し、再びこの「腸の保留症候群」を繰り返すことになります。
便秘の間、固い便の塊の周りにある柔らかな便がしばしば漏れてしまいます。
実は、これが遺糞症の原因となっているのです。
また、腸の急激な運動を抑えられないだけの子どももいます。
大便を不適切な場所にわざと漏らしてしまう子どもはごく少数しかいないのです。
当たり前のことですが、遺糞症の子どものほとんどが便を漏らすことを恥ずかしく思っています。
このような子どもは、自分の下着を隠そうとしますが、下着はしばしば悪しゆう臭を放ちます。
普通、学校では他の子どものひやかしの対象になり、ひどく汚いあだ名をつけられています。
下着を隠すと部屋の中はひどい匂いが充満し、親はその匂いでクローゼットの奥、化粧たんす箪笥の引き出し、あるいはマットレスやベッドの下に突っ込んである下着を発見します。
遺糞症の原因ははっきりとはわかっていません。
直腸の括約筋や直腸自体の異常に関連している場合もあります。
あるいは慢性的な便秘の症状の一つかもしれません。
またストレスとも強い関係があるようです。
慢性のストレス状態の中で生活している子どもは遺糞症の有病率が高くなります。
この障害の原因として、親との対立、よちよち歩きの段階での厳しい排便の訓練、そして家族が原因となる困難(育児放棄、虐待、離婚、兄弟との敵対関係など)など、いくつかの論があります。
虐待、性的いたずら、その他重い心の傷を受けた子どもたちは、知的障害の子どもと同じように遺糞症があるかもしれません。
多くの遺糞症の子どもは人に対してかなり敵対的な態度を示すことが多く、この症状が権威への抵抗の一つである「受動的攻撃性行為(優柔不断、頑固、すねるなどの受動的方法で表現される攻撃的行動)」ではないかとも考えられます。
しかし、ある程度、これはニワトリと卵はどちらが先かといった決着がつかない問題であり、原因は何で、症状は何か、依然として結論は下されていません。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の遺尿症にどう対処する?
あなたの子どもが5歳で(それがずっと続いているのか、再び再開したばかりかにかかわらず)少なくとも週に何度かおしっこを漏らしているなら、次のような手を打つべきです。
あなたは子どもの協力者となり、家族全員がこの間題を克服する手助けをしようと努力しているということを子どもが感じられるようにして下さい。
夕食後に水分をとるのを制限し、少なくとも床につく2時間前からは何も飲ませないようにさせて下さい。
少なくとも夜間に一度、子どもを起こしてトイレに連れて行って下さい。
夜尿症(おねしょの大部分)の場合には、尿の排泄量を調節する訓練ができるよう、子どもにもっと昼間に水を飲むよういって下さい。
子どもに防水下着を着けさせて下さい。
おねしょをしなかった夜ははめてあげて下さい。
3ヶ月の期間内に以上の手段がうまくいかないなら、専門家の介入が必要です。
そこには次のことが含まれるでしょう。
|
・かかりつけの小児科医を訪れる。 ・尿の分析。 ・小児科医が勧めるなら、泌尿器科医を訪れる。 ・児童精神科医に診てもらい、他にもおねしょに関連する精神医学的な疾患が存在していないかどうか探し出してもらい、 それまで見つけられずにいるのかもしれないストレスの原因を診断してもらって下さい。 |
専門的な治療には、恐らく夜間の自覚時計や三環系抗うつ剤(例えばイミプラミン)、DDAVP鼻腔スプレーなど、尿の生産を抑える作用があると考えられる薬が必要になるでしょう(自覚時計とイミプラミンの併用が、とりわけ多くの患者に効果があることが証明されています)。
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子供の遺尿症
私たちの誰もが、乳幼児の頃は空腹、衝動、欲求をかなりストレートに表しています。
赤ちゃんは食べ物をもらうために泣き声をあげ、うれしい時にはクックッと笑います。
そして用を足す必要がある時は、そのままじかに用を足すのです(紙おむつを発明した人に感謝しなくてはいけません)。
そして2歳頃になると、どんな子どもの人生にも、突如最も苦痛な一つの訓練が開始されることになります。
それがトイレのしつけです。
少なくとも、何らかの抵抗、不安、怒りに苦しめられることなく、この時期を通り抜けられる子どもは一人もいないでしょう。
しかし3歳までに、ほとんどの子どもはなんとかトイレで用を足せるようになります。
幸い、子どもの90%以上は、5歳までにおしっこを我慢できるようになります。
ところがいろいろな理由で、この年齢になってもおしっこを我慢できない子どもがいます。
このような子どもは遺尿症の二つのカテゴリーのどちらかに分類されるかもしれません。
一つめは5歳になってもまだおしっこを我慢できないタイプ、
二つめは3歳か4歳までにおねしょはしなくなったのに、4歳から8歳までの間に再びベッドや服をおしっこで濡らしてしまうタイプです。
このいずれにしろ、子どもはひどい羞恥心とばつの悪さに苦しめられます。
いやそれどころか、遺尿症と関連している情緒的な問題は、子ども自身よりも他人(とりわけ両親)のおねしょに対する反応が原因になっていることが多いのです。
長年、私は何百人もの遺尿症患者を診察してきましたが、
最初に情緒的な問題について尋ねた時、そのような障害があることを認める子どもには一度も出会ったことがありません。
遺尿症の原因がすべてのケースでわかるわけではありませんが、二つめのカテゴリーの遺尿症では(夜尿症は昼間に服を濡らす昼によう尿症よりもはるかに多い)、妹や弟が生まれること、
性的虐待のようなトラウマ、時には頭部の損傷のような身体的外傷が原因になることはよく知られています。
また、遺尿症になりやすい体質が遺伝することもあるという説得力ある証拠も出てきています。
まれなことではありますが、生物学的原因として正常な排尿量を膀胱が調節できないこと、膀胱の壁が膨らんだり縮んだりする柔らかい筋肉でできていないこと、他の人と多少「サーカディアンリズム(訳注・概日リズム。24時間周期のリズム)」が異なっていることも挙げられます(昼と夜では体には変化が起こっています。
例えば、ほとんどの人は夜間には尿の生産を減らしているのですが、夜尿症の子どもでは減らないかもしれません)。
便秘の子どももおねしょをしやすくなるようです。
これもめったにないことですが、泌尿器に異常がある場合も考えられます。
貧困、育児放棄、崩壊家庭、片親不在、施設での生活など、心理社会的な状況も遺尿症と関連しています。
知的障害の子どもや会話、言語、運動機能など知能以外の領域での発達の遅れに悩んでいる子どもも、衝動的な性格の子どもと同様に、他の子どもより遺尿症にかかりやすい傾向があります。
遺尿症のほとんどが潜在的な精神障害が原因になっているとは思いませんが、ある種の行動障害、習慣の障害、攻撃性がそこに併発していることがあります。
また遺尿症は、内気で不安を抱いている子どもにも多く見受けられます。
普通、遺尿症は、子どもばかりでなく何らかの形で親も動揺させてしまいます。
子どもは自分たちを困らせるためだけに「わざとやっているんだ」と怒って私に告げにくる親もいます。
その原因が何であれ、遺尿症の子どもの大多数は本当におしっこが我慢できないのだということを親は理解する必要があります。
確かに、怒りや反抗、そして注意を引くためにわざとベッドを濡らしてしまう子どももいるかもしれません。
しかし、彼らも、身体的におしっこを我慢することのできないはるかに多くの子どもとまったく同じように、親に理解、同情、忍耐を求めているのです。
間違いなくいえる一つのことは、遺尿症の原因が何であれ、子どもはひどく悩んでいることです。
不安、罪の意識、失望は、本当に耐えられないことかもしれません。
その結果、遺尿症は人を避けたり、孤立させたりするばかりでなく、学業などの面でも支障をきたす場合も少なくありません。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の構音障害
そもそも子どもは、どのようにしてことばを獲得していくのか、から説きおこす。
言語学者であり精神分析家でもある著者は、障害の分類、検査と治療方法、治療の原則など、言語発達障害に関わる問題を、独自の視点から紹介する。子どもと向きあうすべての人のための、示唆に富んだ解説書。
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子どもに構音障害があるなら、その原因になっている可能性のある形態学的な問題があるかどうか確かめるため、かかりつけの小児科医に子どもの口腔を検査してもらって下さい。
聴覚の障害が構音障害に関連している場合があります。ですから、聴覚検査は常に重要です。
問題をもっと大きな視点から眺め、子どもを助けるために可能な最高の忠告を受けられるように、子どもの会話や言語の発達を専門家に調べてもらって下さい(たぶんかかりつけの小児科医が専門家を紹介してくれます)。
構音障害があるなら、できるだけ早く医療の助けが必要です。
恐らく小学校に通っている間はずっと、何らかの治療教育を受ける必要があるでしょう。
驚くことではありませんが、構音障害の子どもの中にはとても内気で、あまり口をきかず、社会、家族、学校といった周囲の環境に進んで参加しようとしない子どもがいます。
できるだけ子どもの後押しをし、積極性を身につけるようにしてあげて下さい。
特に、この障害が原因となる発音の誤りや会話の障害をとがめるのは禁物です。
この障害から派生する情緒的な問題に対処する手助けをするために、精神療法による治療も必要になるでしょう(個人療法か家族療法、またはその両方)。
人付き合いや会話の面で子どもに何らかの進歩が見られたなら、必ずほめてあげて下さい。
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子供の言語障害の対処法
そもそも子どもは、どのようにしてことばを獲得していくのか、から説きおこす。
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まず第一に、言語の獲得は、健全な身体的生活条件や家族関係のような要因と切り離されて行われるわけではないことを親は理解すべきです。
原因がどうであれ、ストレスにさらされている子どもは発達障害の恐れがあり、その最初の症状は言語の領域に現れてくるでしょう。
提唱されているように、子どもにたくさんの温かい言葉をかけ、家庭の中の過剰なストレスや混乱の犠牲者にしないよう注意して下さい。
子どもに質問し、心の中を自由に打ち明けられるようにしてあげて下さい。
これが素晴らしいコミュニケーションと言語技術を成長させる基盤なのです。
言語の獲得、利用、発達の障害がいつまでもなくならない子どもの場合は、次のような点で専門家に診断を仰ぐべきでしょう。
● 身体的・神経学的評価(口、首の筋肉、神経を必ず検査して下さい)
● 聴覚検査
● 近年増加している学習障害の可能性を排除し、知能を判断するための心理テスト
● 会話と言語の検査
● 児童精神科医による精神医学的評価
推薦できる治療には次のものがあります。
● 資格のある言語療法士による(個人または集団)療法
● 障害の原因が子育ての問題にあると考えられる場合、親へのカウンセリング
● 必要な場合には、精神科の治療
● 学習障害と診断されたら、治療教育の専門家による学習障害の治療
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子供の言語障害の対処法
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言語の発達に障害のある5%の子どもはどうでしょうか? このような障害の考えられる様々な原因を説明しておきます。
まず最初に注意すべき警戒信号の一般的リストを挙げておきます。
● 生後18ヶ月から19ヶ月になっても、ごくわずかの言葉しかしゃべることができない。
● 生後18ヶ月になっても、言葉をまったく理解していない様子である。
● 生後18ヶ月以後になっても奇妙で、おかしな言葉の問題がなくならない(例えば、いつも特殊な文法や代名詞を使ったり、ある言葉を省いたり、間違った言葉を使ったりする)。
● 生後20ヶ月経っても体の部分を指し示すことができない。
● 2歳半になっても、まったく文章を組み立てることができない。
● 4歳半になっても相変わらず発音に問題がある(例えば、ゆっくりまたは異常なしゃべり方をする)。
このような症状に応じ、専門家はまず一般にはめったにないことですが、
主な生物学的原因(先天的聾唖のような言語発達の障害、一時的、部分的または完全な聾唖になる恐れのある慢怪的感染、先天的な脳の異常、後天的神経障害)がないか調べ、鑑別診断してくれるでしょう。
精神障害のある子どもは言語障害になる確率も高くなりますが、それが必ずしも第一の原因とはいえず、他の原因があるかもしれません。
貧困、栄養不良、親の育児放棄や身体的虐待、親のアルコールやコカインの常用、家族内での出生順位が遅いこと、大家族の一員であることといったマイナスの環境的影響が、言語障害とも関連しているように思えます。
あいにく、何が外部の影響の結果であり、何が�]線やCTスキャンでは発見したり監視したりできない微妙な脳の異常の結果なのか、決定するための確かな手段はありません。
今述べた言語障害を起こす深刻な原因に関して鑑別診断されたのち、言語障害のある子どもが分類される残り二つの診断のカテゴリーは、
「特異的表出性言語障害」と「混合表現性受容性障害」です(たいていはそういう結果になるでしょう)。
一つめのカテゴリーは子どものコミュニケーション能力に関連しています(しゃべるのが遅かったり、異常だったりして思うように言葉が表現できない)。
二つめのカテゴリーは、一つめの問題に他人のいうことを理解するのが困難であるという点が付け加えられます。
この障害にはどちらも発音障害や吃音が伴っている場合があります。
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子供の言語障害
そもそも子どもは、どのようにしてことばを獲得していくのか、から説きおこす。
言語学者であり精神分析家でもある著者は、障害の分類、検査と治療方法、治療の原則など、言語発達障害に関わる問題を、独自の視点から紹介する。子どもと向きあうすべての人のための、示唆に富んだ解説書。
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「ボブは本当に2歳なんでしょうか? おとなしすぎるんです!
スージーが2歳の頃は、とてもおしゃべりだったのに」
親にとって、子どもが最初に口にする言葉を耳にすることほど、うれしい瞬間はそうあるものではありません。
言語が親と子どもの杵をそれまでとは違う、ウキウキする方法で築き上げられるのは明らかです。
話し始めた時には、子どもがまるで「本物の人間」になったかのように思えます。
我が子がはじめて「ママ」や「パパ」と口にした時のことや生後1年までに覚えた言葉を日記や記録帳につけるのは世の親たちがよくやることで、とても楽しいことかもしれません。
実際、初めて言語を話したり、言葉が上手になっていく時、言語技術は、子どもが対人関係、感情、認識において発達していることの重要な証明でもあるのです。
しかし多くの親は、子どもが「これこれのことがいつまでにできているはず」と思い込んでしまっているため、
自分の子どもが「ちゃんとした」(他の誰かを規準にした)言語習得の計画通りにいっているようには思えなくなると、不安に思ってしまうものなのです。
その結果、我が子が最初に言葉を口にした時のうれしいお祝いの記録として始めた日記は、
「なぜ子どもはしゃべり始めないのか」
とか、
「上の子どもが同じ年齢で覚えていたのと同じ数の言葉を知っていないのはなぜなのか」
といった、不安がいっぱい書き込まれたきか気掛かりな成績表に変わってしまうでしょう。
けれども、たいていの場合、このような不安は抱く必要がないのです。
言語の発達状況には(すべての基礎的な技術の発達と同様)、すべての子どもに共通するある種の性質があり、だいたい同じ年齢で、ほぼ同じ間隔をおいて成長していきます。
しかし、それと同様に、各個人は他の人とは異なる独自の発達プロセスももっているのです。
一人ひとりの子どもはその子に独自の様々な特性や特徴を示しながら、異なるペースで自分なりに言語を習得していきます。
このような違いが生まれる理由には、生まれつきの生物学的原因から数多くの外部の環境的影響まで様々なものがあります。
しかし多くの親に安心してもらえる事実は、言語習得過程がつまずいてばかりだったとしても、子ども全体の95%以上が5歳までに、何の支障もなく効果的に言語を活用するようになることです。
重要な点は、一人の子どもにとって正常なことであっても、他の子どもにはそうとは限らないことです。
自分の子どもにとって何が正常か調べるために、子どもの発達のペースを観察して下さい。
子どもが最初に話した言葉は何か、言葉をはっきり伝えようとしてどのような仕草をしたか、他の人の言葉や考えにどう反応してきたのか、あなたはよちよち歩きの頃から目にしてきました。
あなたが下す判断は重要です。
こういう事態になることはめったにありませんが、仮に子どもに専門家の治療を必要とする言語技術上の障害がある場合、
あなたが提供する洞察と観察が、治療のやり方を決定する際に計り知れないほど重要な情報となるのです。
言語の発達に個人差がある理由を完全に説明できるわけではありません。
しかし、幼少時の言語的、非言語的環境がそこに重要な役割を果たしていることははっきりわかっています。
予測される通り、多くの言葉をかけ、心身ともに健全な環境で育てられた子どもは、すんなりと言語を発達させていく傾向があります。
多くの言葉をかけてあげ、いつも緊張状態を抑え、家の中に不安な気持ちを持ち込まないようにすれば、そうでない場合より子どもは自らの才能を十分に開花させ、
より早く、なめらかに話せるようになるでしょう。
適切な言語技術を習得しているのかどうかは、子どもの言葉に対する素質や能力以外のことも伝えてくれます。
それは家庭環境が健全であるという目印なのです。
誰にでも通用する「正常な」発達の時間表はないといいましたが、
子どもが何をいつまでに達成すべきかについての、おおよそのことを教える一般的指針を提供することにします。
普通、この予定表通りにいかなくても、そのちょっとした欠陥や遅れのほとんどは自然に解消されることを忘れないで下さい。
● ほとんどの子どもは生後2、3ヶ月までに笑い、3カ月から半年の間にクックッといって喜びを現し、5ヶ月までに人の声に反応 し、半年までにバブバブというようになる。
● 生後10ヶ月から1年の間に、子どもは少し(二、三言)言葉を覚え、3歳半から5歳までには1000語を覚えているかもしれない。
● 生後2年までに、ほとんどの子どもは二つの単語をつなぎあわせて文章を作り、3歳までには三つの単語をつなぎあわせて文章を作る。
4歳までに、子どもは(平叙文、疑問文、感嘆文、否定文など) 様々な文の種類を使えるようになる。
● 5歳までに、子どもの95%は、ほとんど(またはまったく)支障なく言葉をしゃべり、人の話を理解するようになる。
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子供の吃音症の対処法は?
そもそも子どもは、どのようにしてことばを獲得していくのか、から説きおこす。
言語学者であり精神分析家でもある著者は、障害の分類、検査と治療方法、治療の原則など、言語発達障害に関わる問題を、独自の視点から紹介する。子どもと向きあうすべての人のための、示唆に富んだ解説書。
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多くの子どもが、最初に話すのを覚えた時には言葉をつっかえてしまうものです。
だから子どもが吃音の症状を示しても、言葉をすぐに直そうとしたり、または緊張感や非難で応じたりしては絶対いけません。
吃音のことは無視して下さい。
子どもが自分自身で言葉や音声を直すようにさせて下さい。
子どもの99%は幼児期を過ぎるまでには吃音がなくなることを忘れてはいけません。
吃音のほとんどは一時的な現象です。
同じ理由で、いくら誘惑に駆られても、吃音の子どもに言葉を補ったりしてはいけません。
子どもになめらかに話すように要求してもまったく効果はありません。
子どもをしかって吃音をやめさせようとしても、かえってひどくしてしまうだけです。
子どもの吃音がいつまでも治らなかったり、時間が経つにつれてひどくなっていくようなら、言語療法士に診てもらうのが賢明です。
言語療法士は吃音の一国となっているかもしれない学習障害や身体の障害を検査し、必要な場合には子どもが会話の障害を克服するのに非常に役立つ療法を提供してくれるでしょう。
とりわけ吃音が原因で生まれた情緒的な問題に子どもがひどく悩んでいるなら、
不安を軽くし、自尊心を高めるためにセラピストに診察してもらい、できるなら家族療法も視野に入れてみるのが賢明かもしれません。
元英国首相ウインストン・チャーチルのことを子どもに話してあげて下さい。
彼は生涯吃音と悪戦苦闘していましたが、それでも史上最高の雄弁家になることができました。
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子供の吃音症
そもそも子どもは、どのようにしてことばを獲得していくのか、から説きおこす。
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話すのを覚えることは、歩き方を覚えるのに幾分似たところがあります。
どちらも子どもは自分なりのペースでその技術を習得し、その習得過程で各個人はそれぞれ喜びや挫折を味わっています。
ほとんどつまずかずに居間の床からママとパパの腕にしっかり歩いてくる子どももいれば、よろよろと3歩歩いて堆み上げてあった物の中に泣きながら倒れ込んでしまう子どももいます。
これと同じように、すんなりと言葉を上達させる子どももいますが、言葉というこの奇妙な耳慣れぬ音を選り分けて、はっきり発音するのに悪戦苦闘を強いられる子どももいます。
普通、吃音は、同じ音を何度も繰り返したり、音を引き伸ばしたりして言葉をなめらかにいうことができない障害で、言葉に悪戟苦闘する子どもが共有して抱えている問題です。
吃音者は言葉をつっかえてしまい、まったく話が進まないことがあり、それほどひどくない場合でも多少話にためらいがあります。
吃音のほとんどは幼少の頃に始まり、3歳から4歳半の間に最もひどくなります。
女子より男子のほうに3倍も多くの吃音者がいます。
幸い、子どもの99%以上は10代になるまでには吃音がなくなっています。
不幸にも慢性的吃音状態になる少数の子どもは、言詭障害が小学校に入るまでにはっきりと証明され、時間を経ても改善がまったく見られないこともあります。
慢性的吃音者の言葉のなめらかさは、不安が多いか少ないかによって、良くも悪くもなります。
ほとんどは非常に緊張していて、自分が発音しにくい音を避けるため、言葉を慎重に選んで話そうとしますが、話すこと自体を拒んでしまう場合もあります。
吃音の原因については数多くの理論があり、神経障害と考える人もいれば、家族の対立が原因と考えている人もいます。
最近の研究では、その根本原因が生物学的理由にあることが明らかにされているようで、多くの吃音者の首や喉頭部の筋肉は、非吃音者とは異なっているようです。
普通、吃音者には、肉親の中にも吃音者がいます。
このような身体的な影響は、吃音が遺伝することのもう一つの証拠です。
不安があると吃音がひどくなることは確かですが、不安がこの障害の根本的原因とは思えません。
しかし、遺伝かどうかは別にして、ほぼ例外なく吃音は副次的に情緒的な問題を引き起こします。
調べたことを発表するために、にやにや笑っている同級生の前に立たされ、一言も言葉をしゃべれずにいるといった状況ほど耐えがたいことはまずありません。
吃音者は他の子どもから除け者にされたり、言葉を真似されたり、または情け容赦なく馬鹿にされたりします。
また他の子どもと言葉ですんなりやりとりできないので、しばしば社会的発達が損なわれてしまいます。
吃音者の不安、羞恥心、屈辱は、健全な自我意識を徐々に突き崩し、うつ状態にしてしまうばかりでなく、吃音もさらにひどくなってしまいます。
家族の不安、批判、精神的圧力も、吃音をひどくしてしまう恐れがあります。
ほとんどの親は子どもがあらゆる面で正常に成長してもらいたいと思っていますが、この思いがとりわけ顕著なのが言語表現に対してなのです。
子どもは「吃音は自分がいけないせいだ」と思い、言葉を自由に操れないのは自分が馬鹿で、愚かで、無能だからと感じてしまうかもしれません。
これまで述べてきたすべてのことは、以前より吃音をひどくしてしまうことにしかなりません。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の学業不振
「勉強ができない子」を放置しては絶対にいけない!本が読めない、字が下手なのは「頭が悪い」のではない!家庭でできる子どもの「自信」を取り戻す最新解決策。
親や教師の「気づき」が「学習障害」の子どもを救う。
別に障害とかじゃなくても充分に活用できますね。考え方次第か。。。
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学校で平均以下の成績の子どもは、親にとって非常に大きな不安の種になります。
その理由は、多くの親が学校の成績を子どもの発達や将来性についての最も明白を判断基準と見なしているからです。
また、子どもの成績は、しばしば自分たちの地位の問題でもあるのです。
子どもの綴りや算数の能力をまるで自分の能力、知能、家族の地位を査定されてでもいるかのように、子どもの通知表に反応する親が実に多いのです。
子どもの人生に不安を抱き、まるでそれが自分自身の人生てあるかのような関わり方をするのは行き過ぎといわざるをえません。
それはよちよち歩きの子どもが「適切な」ハーバード大学への進路である幼稚園に入園できるだろうかと心配している母親や父親の姿を見ればわかることと思います。
マスメディアの中で耳にする不吉な状況に煽られて、いたるところに神経質な質問があふれています。
「子どもはADD(注意欠陥障害)ではありませんか?」
「知的障害では?」
「離婚したから、娘の成績が下がったのでしょうか?」
「息子の耳は悪くはないでしょうか?」
「甘やかしすぎでしょうか?」
「過大な要求をしているのでしょうか?」
「失読症ではありませんか?」
実際には、学校での学業不振には多くの原因があるでしょう。
これは非常に複雑な問題です。
私が、不安になっているすべての親にいってあげられる一つめのアドバイスは、問題の原因を短絡的に決めつけてはいけないといった程度のことです。
早まって、本来専門家が判断すべき障害(例えばADD)が学業不振の原因にされてしまうことも数多くあります。
学習障害には数多くの種類があり、障害の程度も様々で、治療のための選択肢も数多くそろっています。
子どもの学習能力を妨げている視力や聴覚などの身体の問題があるかもしれません。
情報を受け入れ、処理する子どもの能力を減じ、制限しているのは、情緒障害、行動障害、家族の問題、性的虐待や身体的虐待かもしれません。
科目によって成績にばらつきがあるかもしれませんが、それはある分野に子どもの才能があるといったことにすぎません。
もう一度いっておきますが、親のプレッシャーや期待(「お父さんはいつも数学がAだったのよ!それなのになぜあなたはこんなにできないの?」)のせいで、子どもの「無能力」について誤った前提を立ててしまうかもしれません。
子どもが本当に学習障害と診断されて、治療に取りかかることができるようになるまでには、しばらく時間がかかるかもしれません。
専門家でさえ、この障害をすぐ的確に指摘できるとは限らないのです。
学業不振についての一般的な原因について、おおまかに説明してあります。
あなたが適切だと思える診断や症状を扱った章を調べて下さい。
しかし、最も大事なことは、忍耐強くなることです。
子どもの読み、書き、計算の能力を妨げているかもしれない原因を見つけ出すには、恐らく綿密な調査が必要になるでしょう。
学業不振は簡単には見えてこない種々様々なこころの問題を外部に示すために用意された「ありふれた最後の方法」とも呼ばれています。
学習障害をきちんと診断するには、この障害を扱う資格のある心理学の専門家に特別な検査を行ってもらう必要があります。
確かに、過活動で、怠慢で、衝動的性格の子どもは(その結果、学校の成績はよくなく)ADDの恐れがあり、刺激剤、社会技能訓練、特殊治療教育の利用など多面的な治療が必要とされるかもしれません。
読み書き、または数学の能力を妨げている様々な学習障害である恐れもあります。
また教室でうまくいかないのは、行動障害のせいかもしれません。
これは学習障害とは違いますが、子どもが進んで学習したり、適切に行動したり、先生の指示に従う態度を妨げてしまう破壊的な症状です。
普通、行動障害のある子どもは、純粋な教育的技術によって対処できる場合が多い学習障害だけの子どもより、はるかに徹底した心理療法や保護・観察(時には家族療法、特殊学校や施設への入所)が必要になります。
トゥーレット症候群(チックなど)の子どもも、この病気が原因の破壊性や社会的孤立のような症状のために、学習や成績が妨げられているかもしれません。
もっと珍しい障害ですが、自閉症(広汎性発達障害)のような障害では、学校での成績に最初の徴候が現れる場合が多く、
知的障害(身体検査、家族歴の聴取、心理テストのすべてがそろって初めて診断される)や境界線にある知能の機能(IQ70から85で指摘される)と同様に、学業不振の原因かもしれません。
発育の遅れのある子ども(普通ある領域に障害があり、他にはない場合が多い)は、不完全な分野で人に追いつこうとしている状態の時、間違って知的障害と診断されることがあります。
人に追いつくのに多少時間がかかるというだけの話なのですが。
情緒的な問題が学業不振の原因になることもあります。
学校の成績が悪く、同級生についていけない子どもは、自尊心の低さやうつ状態に悩んでいたり、または不登校になっていることがあります。
不登校は(親が考えるかもしれないような)子どもの怠惰、不服従、わがままのせいではなく、まだ見つかっていない身体の病気や学習障害が原因かもしれないと考えることが重要です。
本当の問題とはまったく別なのに、子どもは学校に絶対行きたくない理由を、学校、同級生、先生の責任にしてしまうかもしれません。
不登校の子どもはできるだけ早く学校に通わせるようにすることが非常に重要なのですが、その成否はまず第一に学習障害かどうかの検査をきちんと受けさせることができるかどうかにかかっています。
同様に、うつ病が学習障害の原因や症状になっている恐れもあり、その点も慎重に調べておかなくてはいけません。
うつ気味になっている学習障害の子どもと学習が困難になっているうつ病の子どもの違いを見分けられるかは、学業不振の他にうつ病の症状(悲しい気分の永続、短気、社会活動での喜びの喪失、孤立)を探し出せるかどうかにかかっています。
子どもが学習以外の領域では支障なく過ごせているなら、学業不振は学習障害のせいで、うつ状態はこの障害の徴候となっているだけかもしれません。
学習障害に関連するその他の情緒的な問題は、子どもの家庭生活が混乱し、規律がないことや親や兄弟との絶えない喧嘩が原因になっているかもしれません。
正確な理由はわかりませんが、片親や継父母の家庭の子どもは学校の成績が下がってしまう傾向があるようです。
親の離婚それ自体が学業不振の原因とは思えませんが、離婚(そして家族の離婚に対する反応)を取り巻く対立や不安定な状況は、子どもの学力成績にマイナスの影響を及ぼしているのかもしれません。
一般に身体障害があったり病弱だったりすることも、子どもの学習能力にかなりの影響を及ぼします。
聴覚や視覚は定期的に検査すべきです。
子どもは気づかない、または一時的にぼんやりしてしまったか、疲れているせいだと誤解している軽い発作が起こっているかもしれません。
これは発作といっても、ほとんどの人が普通てんかんを連想するような劇的な大発作ではなく、小さな発作(精神運動性発作)です。
病弱な子どもは勉強に対する意欲が湧かなかったり、学校で注意力を維持するための体力がなかったりするかもしれません。
普通、喘息、糖尿病、偏頭痛は、子どもの学習能力にマイナスの影響を及ぼします。
喘息の薬など症状を軽減するために飲んでいる薬の副作用のせいかもしれません。
喘息の薬でADDによく似た過活動の症状を起こしたり、ふらふらになったりしている子どもがいます。
またはこれよりもまれなことですが、ナルコレプシー(突然、眠ってしまう発作)のような神経病の症状が学業不振の原因とも考えられます。
学校が子どもの性格にあっていないことも原因になる可能性があります。
身体障害の子ども、特殊な才能のある子ども、違う文化出身の子ども、学習スタイルが異なる子どもに気づき、対処する訓練を受けていない教師もいます。
これとは別の理由で、才能のある子どもがいい成績を上げられない場合があります。
潜在能力を発揮させ、能力に見合った成績を上げさせようとする親からのプレッシャーに息が詰まってしまったり、同級生と違うように見られたくないので、
自分の知性、才能、能力を実際より低く見せようとする子どもです。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の学業不振にどう対処する?
「勉強ができない子」を放置しては絶対にいけない!本が読めない、字が下手なのは「頭が悪い」のではない!家庭でできる子どもの「自信」を取り戻す最新解決策。
親や教師の「気づき」が「学習障害」の子どもを救う。
別に障害とかじゃなくても充分に活用できますね。考え方次第か。。。
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子どもの健康状態を維持できるように、定期的に視力や聴力の綿密な検査を受けさせて下さい。
親は学校の職員と一緒に子どもの学業不振の問題について話し合い、学校がその問題に気づいた時には、親もそのことを理解できるようにしておくべきです。
調査して、(学習障害、知能、教育などの)適切な専門家に子どもの学校の成績を検査してもらえるようにして下さい。
子どもがうつ状態で、不安そうに見えるなら、セラピストに診せて下さい。
子どものすべての悩みの症状と同様に、学業不振の場合も共感と敬意をもって子どもを扱い、厳しい批評をしてはいけません。
問題の根本的な原因は別にあり、子どもはそこから派生する感情的・社会的障害に悩んでいる場合が多いことを忘れてはいけません。
また治療のための効果的な選択肢は数多くあるので安心して下さい。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の不登校(学校恐怖症)の対処法
もう一度学校に行きたい!再登校するためには親はどのように対処すればいいのか…。
15歳から20歳までの不登校の多くの事例を振り返り、思春期と青年期のはざまに漂う子どもたちの不登校の特徴と援助の方法、解決の条件をくわしく提示する。
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不登校について親が知っておかなくてはならない一番重要な事実とは、
子どもが学校に戻れるのが早ければ早いほど、子どもにとっていいということです。
あいにく、この事実を知ったからといって、親の義務が軽くなるわけではありません。
不登校の子どもはびくびくしているだけではありません。
彼らはパニック状態に陥ることも多く、いくら忍耐強く、合理的に話し合っても、脳裏から消えない学校に対する不合理な恐怖で頭の中がいっぱいになっています。
二つめの事実とは、子どもが怒ったり抵抗するのを恐れて、親のほうが譲歩してしまいがちだということです。
恐らく親自身も子どもと同様に解決できない重大な問題を抱えているので、それ以上子どもを動揺させたくないと考えてしまうのでしょう。
しばしば親もまた、子どもが心に抱いている不安を学校、教師、同級生の責任にしてしまいがちです。
子どもを再び学校に通わせるためには、ある程度、自分の意思で行動しているという意識を子どもが感じられるようにしなくてはいけません。
例えば、教室に戻る予定の日をいつにするか、学校に何時間くらいいる努力をするか、朝学校に行くためにどのような通学手段を利璃するかは子どもに決めさせて下さい。
そうすることで、親子が互いに手を携えているという意識を子どもに与えることがとりわけ重要です。
友達と一緒にいられたり、学校の活動に参加できたりといった、学校に通うことのプラス面について話し合うのが役に立ちます。
子どもが学校に通うように仕向けるためには、両親、家庭、兄弟、大好きなペットの写真をもたせたり、時には朝、両親が家にずっといてあげたりすることが効果的です。
こうすることで子どもはもっと安心感を抱けるようになるでしょう。
親が学校に復帰しようとする子どもの味方であることを、実際に子どもに気づかせることが重要です。
子どもが学校に戻る決意をするには、これが決定的に重要かもしれません。
学校に再び通ってくれると親が確信していることを子どもが感じ取れるようにすることが、結局、親を満足させようとする子ども自身の決意を固めさせる場合が多いものです。
親の決意は無意識のうちに子どもにも伝わり、多くの親が考えているよりずっと子どもの立場を変えるのに役立つかもしれません。
抵抗のとりわけ激しい子どもには、セラピストによる個人療法や、親自身のカウンセリングにもつながる家族療法などの治療が必要で、効果的でしょう。
行動療法もよく利用されています。
不登校の子どもを専門に扱っている特殊教育センターを設置した学校に転校させる必要があるかもしれません。
抗うつ剤や軽い精神安定剤のような薬が効果的な場合があります。
これまで述べてきた手段がすべて役に立たないなら、子どもを外来専門病院、精神病院、寄宿制の学校に連れて行くといった、不登校患者の中でもごくわずかな子どもが必要とする集中治療を施さなくてはならないかもしれません。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の不登校(学校恐怖症)
もう一度学校に行きたい!再登校するためには親はどのように対処すればいいのか…。
15歳から20歳までの不登校の多くの事例を振り返り、思春期と青年期のはざまに漂う子どもたちの不登校の特徴と援助の方法、解決の条件をくわしく提示する。
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「僕に何をしても無駄さ! 行かないからね ほっといてよ!」
様々な時期に、多くの子どもが不登校(学校恐怖症)に苦しめられていますが、普通、わりと短い期間にこの恐怖は消えていくものです。
嫌なテスト、教師、いじめっ子、宿題のことを考えただけで、子どもはその場にたちすくんでしまうかもしれません。
学校に行かなくてもすむように、雪が降るのを願ったり、病気になることを祈ったりした記憶のない人はほとんどいません。
親をだまして病気だと思わせようとした人さえいます。
しかし大嫌いなことでも、ほとんどの子どもは歯をくいしぼって、やり通します。
しかし、とてつもなく頑固な子どももいます。
しかし、親に学校に行っていると思わせて休んでしまうずる休みと、不登校を混同してはいけません。
ずる休みは行動上の問題で、恐怖症ではありません。
不登校は明らかな、根深い恐怖から発生するもので、普通この障害の子どもはどんな罰が用意されていたといしても、ベッドから起き上がったり、家を維れたりしようとはしません。
子どもにとって、家にいて、親のそばにいることが不安を軽くするためにできる唯一の手段なのです。
彼らは学校に行かないのではなく、行くことができないと思っているのです。
不登校はどの年齢でも起こる可能性がありますが、思春期が近づくとそうなる確率が高くなる傾向があります。
不登校は突然なってしまうように見えますが(恐らくそれまでは何の問題もなく学校にずっと適えていたのに、急に行けなくなります)、
実際にはそうなる以前に抜き差しならない状況を知らせる徴候があったのではないかと思います。
見知らぬ土地への引っ越し、転校、病気、または学習障害の場合と同様に、家庭、学校、子どもの遊び仲間の中でのストレスが本格的な不登校の前兆になっていたかもしれません。
元々、不登校になりやすい子どもが、学校に通えなくなってしまうあらゆる出来事(長期間の病気や傷害)をきっかけに、一気にこの障害になってしまうのかもしれません。
学校に通う恐怖は軽くてあやふやなもの、
例えば、朝わざとぐずぐずしていつもバスに乗り遅れたり、または特定の先生、同級生、授業が好きではないとぶつぶついっている子どもから、激怒、敵意、狼狽、自殺のほのめかし(時には自殺未遂)も伴った激しく明確な拒絶まで様々です。
無理やり学校に通わせようとすれば、逃げ出してしまうこともあるでしょう。
このような抵抗は、不安が最も強くなる月曜日や朝に激しくなる傾向があります。
はじめ、不登校の子どもは他の子どもと同じことができないことをひどく恥ずかしく思い、屈辱感を味わい、自分の「問題」に気がついているのではないかと思われる友人を避けようとします。
そのため結局、社会的に孤立し、1日中家に引きこもってしまいがちになるのです。
普通、不登校の子どもは不安ばかりでなく、うつ状態にもなっています。
実際、不登校は、不安やうつ状態に苦しんでいる子どもの症状の一つであると話している専門家もいます。
不登校の子どもは親や家族に依存しがちになり、やがて生活のすベてにおいて極度の依存状態に陥ってしまいます。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の学習障害にどう対処するか
いつまでも疲れがとれない、通勤電車で激しい動悸に襲われる、緊張すると下痢をする―こんな身体症状の背景に心の病気が潜んでいることがあります。
ストレスや心の病気による身体不調や異常行動を事例で紹介。
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かなり幼い子どもでも、これまでに述べてきた症状がいくつかあるのに気がついたら(運動技能困難、発育の遅れ、会話の国難)できるだけ早く学習障害の診断のできる専門家に検査してもらうにして下さい。
知能と学力の間に不一致がないか探して下さい。
すなわち、あなたが子どもに受けさせる検査の中で最も重要なのは、知能検査と学力検査です。
学校での態度について子どもの教師からいつも問題を指摘されているなら、それは単に子どもの意思やしつけの問題ではなく、学習障害が原因になっていると考えて下さい。
学校の成績が悪いからといって短絡的に子供を罰したりしてはいけません。
この際に重要な鍵となるのは同情と忍耐です。
学習障害は一生の障害であり、子どもの学校教育全般(小学校だけでなく高校や大学でも)を通して治療が必要であることを忘れないで下さい。
学習障害という診断を下されたなら、「学校組織(訳注・その地域の教育委員会の管轄下にある全学校)」と密接な協力関係を築き、
子どもを矯正クラスに入れたりして、十分で適切なケアが受けられるようにすべきです。
特殊教育の授業が必要になるかもしれません。
また、学習障害の子どもには教室ばかりでなく、家庭でも守ってもらわなくてはいけない訓練が数多くあるので、親が治療に参加することが不可欠です。
すなわち、親は子どもが必要としていることをできるだけ把握し、適切な援助を提供できるようにしておかなくてはなりません。
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子供のADD(注意欠陥障害)をどう対処する?
アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなど世界各国で支持され、注目されているシュタイナー教育の実践編。
子供の魂を育てる教師の在り方、学校の在り方が明快に示される。『シュタイナー教育の基本要素』姉妹編。付:1~12学年までのシュタイナー学校カリキュラム例。
子どもを理解する/精神科学的人間認識の観点からの教育実践/学校の運営/付録(学年毎の主要授業の例/一週の科目時間数の例)
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診断のため児童精神科医に診てもらって下さい。
7歳前に以上に挙げた症状のいくつかが見られ、特にその症状が複数の環境(学校、家庭、友人の家、クラブ、運動場)で現れている場合、あなたの子どもはADDの可能性があります。
しかしそれだけで決定することはできません。
ADDの症状と似ている別の障害かもしれないからです。
例えば、行動障害、過度の不安症、虐待、(まれですが)もっと深刻な自閉症(広汎性発達障害)のある子どもは全員、ADDと似たような症状を示します。
躁病の子どもは珍しいのでADDと間違えられがちです。
しかしたいていの場合、ADDの子どもには多くの警戒信号があり、診断を下すのはさほど難しいことではありません。
彼らは正常な知能があり、多くは「悪ガキ」ではないことを忘れな下さい。
自分ではほとんど、またはまったく抑えることのできない本当の障害に苦しんでいるのです。
子どもを拒絶したり、理解を示さないと、ADDが原因で発生している問題はひどくなっていくばかりです。
ここに早期診断や特別な治療が絶対に必要な理由があります。
学習障害でないことを確認するためには、知能検査や学力検査を受けることも重要です。
診断が確定されたなら、子どもの悩みを少なくし、家族全体の状況を改善していくために利用できる治療の選択肢はたくさんあります。
もう一度いいますが、早い段階で治療すれば、青年期や成人期になってから現れてくるはるかに厳しく、多岐にわたる問題を防止することができます。
治療には次のものがあります。
● 親に対する教育(これが最も重要な要素です)。
● リタリンなどを含む刺激剤の利用。このような薬は非常に効き目がありますが、必ず薬品以外の治療も併用しなくてはなりません。
薬で軽い副作用が出ることもありますが、効果の可能性は副作用の心配をはるかに上回るものです。
● 家族療法
● 認知行動療法
● 特殊治療
● 技術訓練
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子供のADD(注意欠陥障害)
アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなど世界各国で支持され、注目されているシュタイナー教育の実践編。
子供の魂を育てる教師の在り方、学校の在り方が明快に示される。『シュタイナー教育の基本要素』姉妹編。付:1~12学年までのシュタイナー学校カリキュラム例。
子どもを理解する/精神科学的人間認識の観点からの教育実践/学校の運営/付録(学年毎の主要授業の例/一週の科目時間数の例)
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成長していくにつれ、子どもは忍耐力を身につけ、徐々にある種の話題や活動に長い時間意識を集中する能力を発達させていきます。
保育園に入園するまでに、座って、耳を傾けたり、ほとんどのいいつけに従う能力を発達させている子どももいます。
幼稚園に入るまでには子どもの多くが、そして小学校の2、3年生になるまでにはほとんど全員がこの能力を身につけます。
しかしどのような子ども集団の中でも、この能力に大差がないといっているわけではありません。
それぞれの子どもにはその子なりの発達のペースや発育のプロセスがあります。
活動量で大きな違いがあるのはもちろん(生まれた瞬間でもこの相違は著しいものです)、忍耐力、集中力、記憶力、作業を系統立てて遂行する能力にも子どもによってかなりの違いがあります。
保育園に入れば、子どもによって既に活動量に大きな違いができているのがわかるでしょう。
保育園や幼稚園を訪れさえすれば活動量以外の多くの領域でも子どもによって発達様式や習熟度に違いがあることに気づくはずです。
部屋の隅で、ぬり絵の輪郭からはみ出さないようにクレヨンで黙々と色を塗り続けている物静かな女の子もいれば、冗談を飛ばし、
この女の子の頭の上に紙飛行機を飛ばしている活発で、気の散りやすい男の子もいるでしょう。
実際、育児書の模範通りに「正常な」発育のあらゆる面に一致している子どもなど一人もいません。
すべての子どもは独立した個人であり、自分なりの時間と方法で発育しているのです。
しかし、小学校の2、3年生を過ぎても、不注意、過活動、衝動性といった特徴が治まらず、大きくなるにつれてかえって激しくなってしまう子どもがいます。
このような子どもはADD(注意欠陥障害、またはADHDく注意欠陥多動性障害〉とも呼ばれている)である可能性があります。
マスコミでもかなり注目を集めているので、多くの親は子どもが多少でも快活すぎたり、根気のなさを示したりすると、この障害ではないかと不安になってしまうようです。
これとはまったく逆に、ADDという障害など存在していないと主張している人もいます。
医者や製薬会社が、まったく異常がないのに多少活動的で、忍耐に欠け、知能のちょっと劣る子どもを誤って病気と診断していると言い張っているのです。
このような疑り深い人がやらなくてはいけないたった一つのことは、ADDの子どもと1日過ごしてもらい、この症候群が存在しているのをはっきりと認識してもらうことです。
学校の先生は、ADDの子どもは常時問題を引き起こし、他の子どもより集中力が著しく劣っていると不平をいいます。
いわれたことをやり遂げるのが困難で、集中していられる時間が短く、いつも自分の持ち物を忘れたりなくしたりし、指示を聞いたり従ったりできないように見え、ちょっとした刺激ですぐ気が散ってしまうのです。
家庭では、歩き始めた時から絶えず活動しているように見えます。
走ったり、何かによじ登ったり、つまずいたり、おしゃべりしたり、あらゆることに手を出し、なかなか自分を抑えたり、こらえたりすることができません。
何事にも長い間待っていることができず、競争心がとても強く、強情で、厚かましく、いぼりちらす傾向さえあります。
ADDの子どもは少数で、間違ってこの障害と診断されてしまうことがあるのも事実です。
信頼のおける推定値では、学齢期の全児童の約7%にこの障害があると指摘されています。
しかしその全員が、この障害として挙げられている症状をすべて現しているわけではありません。
注意力の不足している子どももいれば、過活動の子もいます。
ほぼ全員に衝動的傾向があります。
男子が女子よりADDの有病率が高いと思われています。
しかし最近の調査結果は、少年のほうが少女より過活動の要素があり、破壊的傾向も強いため、少年にADDが多いという誤った結論に導いていることを暗示しているように思えます。
かわいそうなことにADDの子どもの多くは、他の行動障害、気分や自己イメージの問題、不安、うつ病、排除感、拒絶感、孤立感といった問題にも苦しめられています。
ADDの子ども全体の半数近くが、失読症(うまく読めない)、計算力障害(うまく計算できない)、書字障害(きちんと書けない)のような学習障害も併発しています。
現在では、子ども時代にADDを治療しておかなければ一生治らず、後の人生に多くの悪影響が出てくることが多いのがわかっています。
子ども時代にADDだったティーンエージャーや成人は、子ども時代に苦しめられていたのと同じ後遺症(不注意、衝動性、過活動)にしばしば苦しめられるばかりでなく、
行動障害のなかった同僚より反社会的行動を犯したり、アルコールや麻薬を乱用したり、自動車事故を起こしたりする確率が高く、自尊心が低く、学業や職場での業績も劣ってしまいがちになります。
これが早い段階に診断や治療が不可欠な重要な理由です。
この症候群の原因が何か確実に理解している人は一人もいません。
ADDが遺伝するという証拠がいくつか提出されているようですが、それと同じくらい親子関係の問題、家族や子育ての問題のような環境のストレスも重要な役割を果たしているという証拠があります。
食事、脳障害、またはいわゆる脳内の化学物質のアンバランスなどの説もありますが、それがADDの根本原因であるという決定的証拠はありません。
ADDは生まれつきの素質と環境の要因が重なり合って引き起こされる障害と見て間違いないでしょう。
ADDの警戒信号として親は何を注意すべきなのでしょう?
それは7、8歳になっても、次のことが持続している場合です。
● 注意を払ったり、維持したりすることができない。
● 慢性的なだらしなさ(例えば、子ども部屋、宿題、活動、学校環境での勉強)。
● 耳を傾けることができない(反抗しているように見えますが、子どもにそのような気持ちはありません)。
● 長い精神的努力が必要な課題を継続したり、成し遂げることができない。
● 散漫性(注意力の維持ができない)。
● いつもものを紛失する。
● いつもそわそわしていて、走り回ったり、何かによじ登ったり、一ヶ所にじっとしていられない(1歳頃に明らかになることが多 い)。
● しゃべりすぎる。
● 静かに余暇活動につくことができない。
● 自分の順番を待てず、答えをうっかりしゃべってしまったり、人が答えるのを邪魔したりする。
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子供の言語障害の対処法
そもそも子どもは、どのようにしてことばを獲得していくのか、から説きおこす。
言語学者であり精神分析家でもある著者は、障害の分類、検査と治療方法、治療の原則など、言語発達障害に関わる問題を、独自の視点から紹介する。子どもと向きあうすべての人のための、示唆に富んだ解説書。
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まず第一に覚えておいてほしいのは、破壊的行為をたまに起こす程度の子どものほとんどは、反社会的、暴力的、加虐的、犯罪的な大人にはならないということです。
反抗的な振る舞いは子どもが成長していくための健全な行為であることが多く、自然におさまっていくでしょう。
不作法な振る舞いをする根本的原因は何か調べて下さい。
子どもさえ気づいていない問題が原因になっていないか、確かめてドさい。
不作法な振る舞いは家庭より学校ですることが多いですか?
1日の特定の時間にそのような振る舞いをすることが多いですか?
親や家族も含め、ある人物が子どもの一番悪い部分を引き出してはいませんか?
ストレスをためる直前(学校の初登校日、休暇・旅行の前)に不品行な振る舞いをしませんでしたか?
子どもが不作法な振る舞いをしでかした本当の原因について、最も優れた診断をするのは親の場合が多いものです。
親は子どもが現実の問題に対処するのを助けるための最高のセラピストにもなれるのです。
特に幼い子どもは不作法な振る舞いをしなければ、自分の悩みを表現することができないことを忘れないで下さい。
実際に問題になっている振る舞いに共感を示す努力をすることで、子どもが悩みを打ち明けるのを助けてあげることができます。
不作法な振る舞いをやめさせる最高の方法は、自ら子どもにいいお手本を示してあげることです。
あなた自身が分別をもち、怒りの爆発を抑えるようにして下さい。
子どもに「プラスの強化」、建設的批判、特別な配慮を与えて下さい。
ストレスや困難にあまり慌てずに対処する姿を子どもに示してあげることです。
どんな説教をするより、実際に自分の身をもって示すことが、子どもの胸に刻み込まれる教訓となるのです。
怒りが極端に破壊的になるようなら、「怒りの応急処置」を利用して下さい。
子どもの不作法な振る舞いの原因を特定できなかったり、子どもに共感を示し、指導しようとしても効果がないなら、専門家の援助を求める必要があるかもしれません。
一、二度診察してもらうだけで、効果が現れるかもしれません。
客観的な観察者にいてもらうことで、あなたと子どもは問題にもっとはっきり気づくようになるでしょう。
専門家に数度診療してもらっても効果がない場合には、学習障害、器質性の脳の疾患、重度の精神障害、うつ病、ADD、解離性同一性障害の分野の専門家に子どもを検査してもらって下さい。
一般に、行動障害のある子どもには多様な治療があります。
言い換えれば、治療は子どもと家族が参加し、専門家の診療所だけでなく、家庭はもちろん学校やコミュニティセンターでも実施されます。
そこで親に教えられているのは、今までとは違う親子関係のあり方、「マイナスの強化」という悪循環を断ち切る方法です。
これは家族療法や講演会を通して得ることができるし、また、問題を打ち明け、共有し、援助を求めるために集まる行動障害の子どもをもつ「家族グループ」でも得られます。
また子どもは、個人療法に参加したり、または熟練した専門家から社会的技術や問題解決の方法を学ぶこともできます。
大切なことは、このような子どもの治療は過に一度とは限らないことです。
家族全員が専門家の診療室ばかりでなく、それ以外の場所でも子どもと取り組む必要があります。
とりわけ障害が深刻で、厳しい場合には、向精神薬などの薬が必要になることもあるでしょう。
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子供の行動障害
アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなど世界各国で支持され、注目されているシュタイナー教育の実践編。
子供の魂を育てる教師の在り方、学校の在り方が明快に示される。『シュタイナー教育の基本要素』姉妹編。付:1~12学年までのシュタイナー学校カリキュラム例。
子どもを理解する/精神科学的人間認識の観点からの教育実践/学校の運営/付録(学年毎の主要授業の例/一週の科目時間数の例)
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「先生、どうしたらいいんでしょう!
ジミーは授業中におしゃべりしたり、紙飛行機を飛ばしたりしています。
それに人の見ていないところで他の子をいじめたり、殴りあいの喧嘩をしたりしているんです。
先生にしょっちゅう叱られています。
私も叱っているんですが、ジミーは私たちの頭がどうかしているといったような目つきで見るんです!
自分が悪いことをやっているとはちっとも思っていないようです」
ジミーの親は、子どもの「問題行動」に家庭でも学校でも手を焼いているといって私に会いにやってくる親の典型的な例です。
いずれにせよ、このような親の子どもは家庭、学校、教会の基準や公園に貼ってある規則に従って振る舞ってはくれません。
彼らはふさほう「不作法な振る舞い」をしたり、「いけないこと」をします。
ジミーのように、禁じられている行動をやってしまう子どもの大半は、自分に問題があるとは思っていません。
彼らにとって自分がやっていることはまったく自然で正しいことなのです。
だから親から悪いことをしていると注意されると、本当にめんくらってしまいます。
恐らくこのことは、子どもの不作法な振る舞いについて忘れてはならない最も重要な事実を教えてくれます。
それは子ども本人より、子どもに影響を及ぼされている人間のほうが、子どもを問題だと見なしやすいということです。
子どもは価値観、礼儀作法、倫理規準、行動規範をもって生まれてくるわけではなく、両親、教師、兄、姉、友人、映画、テレビ、インターネットなど外部の影響からこのようなことを学んでいるのです。
どういうわけか、親は自分の子どもが善悪の区別を自然に身につけていないことに途方に暮れてしまうことがよくあります。
教えられた教訓や身の回りの人の模範から、子どもは常に一人で善悪を判断しなくてはいけないという事実に親は気づいていないのです。
このような教訓や模範から、子どもは親が信じ、願い、望んでいるものとはまったく違う道徳的価値を身につけている可能性があります。
その上、子どもの振る舞いは個人の気質にも影響を受けています。
すべての子どもは受け継いだ遺伝子と家族や文化の影響によって形成される独自の個性をもった存在なのです。
何の違和感もなく行儀よく振る舞い、与えられた規則を守っているように見えるおとなしい子どももいます。
しかし一方では、じっとしていられず、窓ガラスに向かってソフトボールを投げてしまう騒々しく、手におえない子どももいます。
しかしどちらの子どもも異常とはいえません。
行動様式が異なっているだけなのです。
あいにく、子どもの振る舞いが不作法なのかどうかの判断に、親自身の気質が影響を及ぼしてしまうことは避けられません。
子どもの生まれつきの気質は親とはまるで違っているかもしれません。
リトルリーグに参加しなかったり、スポーツに積極的な関心を示さないので、自分の息子が「好ましくない振る舞いをしている」と考えるスポーツ好きの父親、そして大声で、騒がしく、いつも列の先頭に立ちたがるので娘を「不作法な振る舞いをしている」と考えているおとなしく、柔和な母親を思い浮かべてごらんなさい。
このような判断は、子どもの実際の気質におかまいなく、自分の期待や行動基準を子どもに当てはめようとするという、親が陥ってしまいがちな罠です。
児童精神医学の中で、行動障害ほど親の子どもに対する評価が鍵となる領域はありません。
ごく少数の例外(とりわけADD)はありますが、子どもの行動における問題は生まれた後に身につけたものです。
この障害の原因は、ほぼ例外なく子どもの行動や気質に対する親の反応か、または親が無意識に子どもに示している見本のうちのどちらかにあります。
あなたに「不作法な振る舞いをする」子どもがいるなら、まず最初に自分自身の子ども時代から残っている性格、不安、期待(これらの多くは人に対して自分がひどく気にしているものです)と子どもの欲求、気質とを区別してみることをぜひお勧めします。
あなたの子どもが実際にどのような気質をもっているのか観察し、子どもの「不作法な振る舞い」の原因をもっと詳しく理解することで、ずっと上手に子どもに対処できるようになるでしょう。
窓ガラスにソフトボールを投げたことを許してはいけませんが、その行為を短絡的に病理的な振る舞いと見なしてはいけません。
恐らく自分自身の考え方を検討してみることで、あなたが次の二つの先入観のうちどちらを抱きやすいかが明らかになるでしょう。
(1)子どもが今のような振る舞いをしているのは、生まれつきの気質のせいである。
(2)子どもの振る舞いはその瞬間、たまたま子どもが抱いた感情の現れにすぎない。
一般に、一つめの考えに領く親は、子どもの気質を直さなくてはいけないという前提に基づいて、子どものためにごはうび、罰、しつけの枠組みを組み立てることでしょう。
二つめの考えに領く親は、先の親より穏やかで、柔軟性があり、子どもの振る舞いに厳しい規則を押しつけるより、子どもの気持ちを理解しようとします。
この正反対の二つの考えは、どちらも危険をはらんでいます。
一つめの考えの親のもとでは、子どもの感情は無視され、退けられてしまいます。
二つめの親のもとでは、あまりに自由を与えられ過ぎてしまうため、必要な制限を子どもが受け入れなくなります。
いうまでもなく、私たちの誰もが気質と感情のどちらからも影響を受けています。
親はこの二つの観点から子どもを眺め、その瞬間子どもが必要としているものを予測して、対応していかなくてはなりません。
セラピストは、子どもの逸脱行為が慢性的で、破壊的な場合、「障害」という診断を下します。
ほとんどの子どもは不作法な振る舞いを時々します。
気質により他の子どもより多く窓にソフトボールを投げる子どもがいるかもしれませんが、程度の差はどうあれその振る舞いが慢性的なものでなければ、恐らく子どもは病的に攻撃的で、破壊的な大人にはならないでしょう。
問題になるのは破壊的な性質が慢性的になった場合なのです。
実際に、治療が必要な子どもの不品行につけられた精神医学の用言吾のほとんどは、本質的に子どもの慢性的で、破壊的な特徴に由来しています。
行動障害には「ADD(次章を参照)」、「反抗挑戦性障害」、「行為障割があります。
子どもが長期間にわたって繰り返し規則を破り、年齢相応の社会規範を無視し、個人の基本的権利を侵害し、環境を破壊する時、行為障害という診断が下されます。
反抗挑戦性障害の特徴は、長期間に及ぶ協調性の欠如、敵意、権威への挑戦で、他にもかんしゃく、喧嘩、規則違反、いうことを聞かない、他人をいらだたせるといった要素も含まれるでしょう。
このような行為は家庭、学校、近隣、またはこの三つの場所すべてで行われるかもしれません。
このような子どもたちは、自分の問題を人のせいにし、ほとんど相手を思いやることができず、いつも怒っているように見え、常時人を攻撃し、器物を破損し、汚い言葉を使う傾向があります。
食事、睡眠、トイレのしつけといった問題、そしてその他親が高圧的な態度で命令しようとする環境や状況にカッとしがちです。
要するに、普通反抗的で挑戦的な子どもは「恐るべき2歳」と呼ばれるよちよち歩きの段階の誇張された例のように見えます。
このような幼年時代の反抗的で挑戦的な態度は、新しい発達段階に順応しようとする際ごく自然に現れてくるもので、子どもが親離れして、自立を主張しようとする証です。
しかし、もっと年長の反抗挑戦性障害の子どもは反抗状態のままでとどまってしまい、この状態を一つの段階として通過し先へと進むことができないのです。
一般にこのような子どもは友人、家族、教師に拒絶されているため、うつ状態になっています。
ここでもう一度いわせてもらいますが、生まれついての悪人などいません。
人間には多種多様な気性がありますが、行為障害や反抗挑戦性障害を背負って生まれてくる子どもは一人もいないのです。
気質的に子どもを異常にしたり、破壊的で、攻撃的な性格にしてしまうことが証明されている遺伝子の変異はありません。
しかし生物学的な気質はどのように生まれてくるのかはっきりわかっているわけではないので、生まれつき短気で、怒りっぽく、乱暴になりやすい性質はないといっているわけではありません。
実際、行為障害や反抗挑戦性障害の子どもには共通する感情状態がしばしば観察されています。
猜疑心、うつ状態、短気、欲求不満に耐えられないこと、怒り、衝動性がそれです。
このような感情状態のほとんどは、不適切な環境条件が原因で生まれてきた可能性があります。
そういう子どもの家族は不安定で、崩壊状態だったり、または親自身が精神病に苦しんでいることが少なくないのです。
脳の異常、セロトニン、ノルエビネフリン、ドーパミンといった神経伝達物質の分泌量の低下と、この障害を関連づけようとする研究もありますが、
最大の原因は圧倒的に不適切な環境の影響にあるように思えます。
一般に行為障害や反抗挑戦性障害の子どもたちは、暴力や親の精神的・感情的問題にさらされていて、虐待されているケースもかなりあります。
また、親の愛情の不足、住環境の劣悪さ、食事も安心感もほとんど与えられない状態、病気なのに病院にも連れて行ってもらえないことなどで、子どもたちは苦しんでいます。
親の愛情が不足しているためになんらかの精神障害になり、人々が共有する現実感覚との接触を失っている子どももいるかもしれません。
ひどい虐待の結果、解離性同一性障害(多重人格)やPTSDになっていたり、幼年期のうちにアルコールや薬物に依存してしまう子どもさえいます。
このような子どもの多くが学習障害、ADD、知的障害、てんかんによる発作などに苦しめられているとしても不思議ではありません。
幸い、行為障害や反抗挑戦性障害はきわめて珍しい病気です。
ほとんどの親にとって重要なのは、自分の期待とはまったく切り離して、子どもの生まれつきの気質を理解しようとすることです。
まず最初に子どもの「不作法な振る舞い」のことをもっと詳しく理解できるように、その子どもにとっての正常な行動とは何か見極めることです。
深刻な障害かどうかを診断する際に鍵となるのは「永続性」と「繰り返し」であるということを忘れないで下さい。
不安を抱くのが適切で、専門家の助けが必要な慢性的な不品行のカテゴリーは次の通りです。
(1)人や動物に対する攻撃性(ペット、野生動物、昆虫をいじめたり、子どもまたは大人を叩いたり、傷つけたりするなど)
(2)所有物の破壊(放火、ガラスの破損、おもちゃを窓の外や階段の下に投げたりするなど)
(3)嘘と盗み(他人の住居や車に侵入したり、通りを歩いている人からものを盗んだり、万引きをしたりするなど)
(4)重大な規則違反(いつも家の門限を破ったり、学校から逃げ出したり、ずる休みをしたりするなど)
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の喧嘩にどう対処するか
第1章 「いじめ」にかかわる教育心理学的課題(文部省報告の基本的姿勢/「いじめ」問題対応の三側面 ほか)/第2章 よい子でありつづける子どもたち―いじめられる側の心理(いじめられる側の子どもを知る/いじめられる側の子どもの心を癒やす)/第3章 満たされない子どもたち―いじめる側の心理(いじめたくなる心理の背景(1)―安心感を求めて/いじめたくなる心理の背景(2)―子どもたちを支えるために)/第4章 いじめを助長する子ども・大人たち―傍観者と大人の態度(正義は心の声に従う―傍観者の問題/いじめにおける大人の問題)/第5章 悔しくて、悔しくて、殺してやりたい―「いじめ」カウンセリングの実際(悔しくて、悔しくて、殺してやりたい/いじめられた秋子さんへの心理治療過程)
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まずはじめに、しょっちゅう喧嘩をしているのでなければさほど心配する必要はないことを理解して下さい。
しかし、自分の子どもだけでなくよその家の子どもも、喧嘩でひどい怪我をしないよう注意するのが親としての務めです。
子どもに争いごとは言葉で解決するよう促し、心の悩みを自由に打ち明けられるようにすることで子どもを後押しし、悩みが喧嘩として表に出ないようにしてあげることです。
子どもがいくら幼くてもこのことは実行すべきです。
ここでも、あなたが子どもに与える見本が最高の教訓になります。
家庭の中で問題を解決するのに喧嘩や暴力に頼っているなら、子どももあなたと同じようになってしまう危険性があります。
映画、ビデオゲーム、テレビ、インターネットなどの過剰な暴力シーンを見せないようにして下さい。
先に述べた八つの項目のいくつかに子どもが該当するなら、専門家の助けが必要です。
子どもの喧嘩が治療を要する問題であるとわかり、その行為が他の障害とは関係のない個別の症状として現れている場合には、普通何らかの行動療法が行われます。
しかし、喧嘩がより大きな障害の症状の一つである場合には、家族療法、個人療法、時には集団療法が必要になるでしょう。
子どもが自分の攻撃性をどうしても抑えられない時には薬物治療が必要になります。
クロニジン、抗精神病薬、抗うつ剤を含む様々な薬が過剰な攻撃性を示す子どもに利用されてきました。
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子供の喧嘩
第1章 「いじめ」にかかわる教育心理学的課題(文部省報告の基本的姿勢/「いじめ」問題対応の三側面 ほか)/第2章 よい子でありつづける子どもたち―いじめられる側の心理(いじめられる側の子どもを知る/いじめられる側の子どもの心を癒やす)/第3章 満たされない子どもたち―いじめる側の心理(いじめたくなる心理の背景(1)―安心感を求めて/いじめたくなる心理の背景(2)―子どもたちを支えるために)/第4章 いじめを助長する子ども・大人たち―傍観者と大人の態度(正義は心の声に従う―傍観者の問題/いじめにおける大人の問題)/第5章 悔しくて、悔しくて、殺してやりたい―「いじめ」カウンセリングの実際(悔しくて、悔しくて、殺してやりたい/いじめられた秋子さんへの心理治療過程)
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「ママ!ジェニーがまたバービー人形で私の頭を叩いたの!」
6歳のマーガレットは、2歳の妹ジェニーのことで文句をいっています。
でも、喧嘩するにはジェニーはまだ幼すぎはしないでしょうか?あなたに2歳の子どもがいるなら、そうではないことに気づいているはずです。
ジェニーは生後18ヶ月で「喧嘩」を始めているのです。
しかしジェニーが異常なほど攻撃的な性格だというわけではありません。
どんな子どもでも喧嘩はします。
それどころか、子どもにとって喧嘩はごく普通の行為なので、精神医学の文献に一つの独立した項目として載せられることはごくまれにしかありません。
子どもが時々取っ組み合ったり、押したり、叩いたり、噛んだり、ひっかいたり、バービー人形で相手の頭を叩いたりして自分の怒りを伝えていることを、私たちはごく日常的な出来事と見なしているのです。
歩き始めの幼児の間の喧嘩は、普通おもちゃなどの所有物を「共有しよう」とする時に起こります。
乳幼児にとって共有するという概念はまだ馴染みがないのです。
恐らく自分の所有物であると認識しているものに対しては、とりわけ子どもの独占欲は強くなるでしょう。
他の幼児のおもちゃを許可なく使って、どこが悪いのかまったくわかっていないことも少なくありません。
それどころか、そのおもちゃを奪ったり、自分の手元においておこうとして、喧嘩になってしまうでしょう。
その後、様々な分離不安や、近所、遊び場、教室にいるよその子どもについてきちんと理解し、小学校に通うようになっても、子どもは喧嘩を怒りや欲求不満の主な捌け口にしています。
しかし小学校の2、3年生までには、子どもは自然と争いを解決する手段として取っ組み合いの喧嘩をしなくなります。
この年齢の頃から、子どもたちは自分の主張を通すには、相手を殴ったり、けったり、ものを投げたりするより、意見の食い違いを徹底的に議論するようになるでしょう。
ある程度なら喧嘩をするのは異常なことではありません。
しかし、特定の子どもに喧嘩を増やしてしまう条件がいくつかあるのです。
その条件とは、ほとんど例外なく多少問題のある家庭環境に関係しています。
家庭生活が無秩序で、崩壊気味で、とりわけ議論に勝つために家族の中で暴力が利用される時、子どもにとって喧嘩はやっても差し支えのない対抗手段であることを教える見本になり、
家庭の中だけでなく外でも喧嘩をするのは当然のことと思ってしまうかもしれません。
お尻を叩かれている子どもや落ち着きのない子どもは喧嘩が多くなります。
また、ほとんどの問題を腕力、脅し、罵声といった手段で解決されているのをいたるところで眺めている子どもにも喧嘩が増えてしまいます。
怪的虐待を受けてきた子どもも喧嘩が多くなります。
また恥をかかされたり、自尊心を傷つけられ、押さえつけられてきた子どもや、無力感を感じさせられるような扱いを受けてきた子どもも喧嘩が増える傾向があります。
つまり、家族の構造や子どもが接しているサブカルチャーを見れば、その子どもの喧嘩が多いか少ないかが明らかになることがよくあるのです。
マスメディア、とりわけテレビや映画の影響もあります。
そこでは暴力シーンがいたるところに登場してくるので、それがごく普通の出来事のように思えてしまい、子どもの暴力に対する感受性は鈍ってしまいます。
これも喧嘩を増やしてしまう原因といえるかもしれません。
喧嘩が注意や介入が必要とされる問題となるのは次のような場合です。
(1)喧嘩が自分の意思ではどうにもならずに繰り返され、子どもの苦悩や怒りの感情を表現するための唯一の手段になっているように見える場合。
(2)学校の成績や社会への順応性に影響を及ぼすほど、喧嘩が広い範囲に及んでしまっている場合。
(3)あなたの子どもが何度もいじめっ子またはいじめられっ子になっている場合。
(4)警察などと面倒を起こしている場合。
(5)放火、盗み、破壊行為、嘘などのもっと広範囲に及ぶ障害をあわせもつ問題や、不注意、過活動、衝動性のようなADD(注意欠陥障害)の症状と関連している場合。
(6)神経生理学的な問題と関連している場合。
(7)学習障害と関連している場合。
(8)子どもの喧嘩が集団化し、非行グループに加わるようになった場合。
非行グループの暴力が他の暴力より深刻な事態になるのは、多くの場合、他の非行集団に対抗するために死ぬ危険のある攻撃や凶器が利用されることが多くなるからです。
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子供のいじめの対処法は?
第1章 「いじめ」にかかわる教育心理学的課題(文部省報告の基本的姿勢/「いじめ」問題対応の三側面 ほか)/第2章 よい子でありつづける子どもたち―いじめられる側の心理(いじめられる側の子どもを知る/いじめられる側の子どもの心を癒やす)/第3章 満たされない子どもたち―いじめる側の心理(いじめたくなる心理の背景(1)―安心感を求めて/いじめたくなる心理の背景(2)―子どもたちを支えるために)/第4章 いじめを助長する子ども・大人たち―傍観者と大人の態度(正義は心の声に従う―傍観者の問題/いじめにおける大人の問題)/第5章 悔しくて、悔しくて、殺してやりたい―「いじめ」カウンセリングの実際(悔しくて、悔しくて、殺してやりたい/いじめられた秋子さんへの心理治療過程)
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子どもがいじめっ子の場合」卸まずあなたが子どものいじめの手本にならないように気をつけなくてはなりません。
これは常に優れた親になるための最大の難関の一つです。
自分自身の振る舞いを、子どもに見せているかもしれない手本として検討して下さい。
健全な家族には体罰などありません。
体罰は子どもに、腕力を使えば自分の欲しいものを手に入れることができるという教訓を与えてしまうことになります。
あなたの子どもがいじめをやめられないようなら、他の子どもを強迫的に、繰り返しいじめているなら、専門家の助けが必要です。
スクールカウンセラーから始め、次により専門のセラピストに診てもらうのがいいでしょう。
いじめに取り組む時期が早ければ早いほど、いい成果が生まれます。
いじめへの取り組みがなければ、後になってずっと深刻で、破壊的な行動障害になってしまう可能性のある危険なパターンができてしまうかもしれません。
子どもがいじめられっ子の場合
子どもがいじめについて話せるようにしてあげて下さい。
子どもが感じている憩悦の念や屈辱感について話せるような雰囲気を作って下さい。
無理に解決策を提案したり、すぐに判断を下そうとしてはいけません。
このような援助をしようとすると、かえって子どもを精神的に追い詰めてしまうことが多いものなのです。
問題を解決する際には、子どもに積極的で、明確な役割を担わせるため、子どもたちが仲良く安全に過ごすことに責任を負っている権威者(教師、校長、スイミングプールの責任者など)とじかに話すよう子どもを仕向けて下さい。
あせって問題を解決しようとすると(例えば、いじめっ子の親に連絡を取ったり、謝罪を要求したりする)、結局問題をこじらせてしまう危険性があります。
少なくとも、あなたと子どもが協力していじめっ子に対処すべきです。
あなたの子どもがもう自分は犠牲者ではないと感じるためにも、「やり返す」体験も多少はさせておくべきです。
そうすればあなたの子どもがいじめっ子の心理を理解し、自分があまりに消極的で、びくびくした挙動をしているからいじめられるということに気づく手掛かりになるでしょう。
ある程度自信ありげに、ユーモラスも交えて自己主張することが、しばしば次の不吉な出会いをうまく切り抜けるのに役立ちます。
しかし、子どもに喧嘩をけしかけてはいけません。
それは暴力をエスカレートさせてしまうことにしかならず(あなたの子どもがかなり危険な目にあう恐れがあります)、ますます喧嘩を問題解決の手段にしてしまうでしょう。
幼い子どもでさえ、いじめっ子が「どこか調子が悪く」、「いらいらしている」ことを理解できます。
実はいじめっ子は不幸な子どもだが、その不幸に自分も付き合うことはないのだと子どもに教えてあげて下さい。
子どもがいじめっ子に対する恐怖や不安を克服できず、とりわけ恐怖、不安、うつ状態で日常生活に支障をきたしているなら、外部に援助を求めることが賢明です。
いじめっ子に対処している試練の間、子どもの友情関係や社会的つながりを支えてあげて下さい。
いじめっ子の犠牲者になったせいで、村八分にされたりはしないということを、感じられるようにしなくてはいけないのはまさにこの期間なのです。
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いじめっ子といじめられっ子
第1章 「いじめ」にかかわる教育心理学的課題(文部省報告の基本的姿勢/「いじめ」問題対応の三側面 ほか)/第2章 よい子でありつづける子どもたち―いじめられる側の心理(いじめられる側の子どもを知る/いじめられる側の子どもの心を癒やす)/第3章 満たされない子どもたち―いじめる側の心理(いじめたくなる心理の背景(1)―安心感を求めて/いじめたくなる心理の背景(2)―子どもたちを支えるために)/第4章 いじめを助長する子ども・大人たち―傍観者と大人の態度(正義は心の声に従う―傍観者の問題/いじめにおける大人の問題)/第5章 悔しくて、悔しくて、殺してやりたい―「いじめ」カウンセリングの実際(悔しくて、悔しくて、殺してやりたい/いじめられた秋子さんへの心理治療過程)
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幸い、小学校の3、4年生になるまでに、ほとんどの子どもは争いごとを解決する主要な手段として喧嘩には頼らなくなります。
しかし中には、この年齢になってもいじめをやめない子どももいます。
あなたは近所や遊び場のいじめっ子が誰だったか覚えていますか?
誰かれかまわず脅していた子どもです。
あなたはその子と顔を合わせないように回り道して歩いていました。
悪夢の中にも出てきたこの背が高い、がっちりした子どもが誰だったか思い出せますか?
思い出せないなら、あなたは他の子どもからずっと避けられていたはずです(自分がいじめっ子だったことを覚えている人が何人いるでしょう?)。
あいにく、いじめ(無理やり相手に自分の要求を押し通す手段として腕力や脅しを利用すること)は、家族、両親、兄弟の間ではよく利用されている手段なのです。
しかし近所、学校、キャンプ、砂浜、遊び場など家以外の場所でも、いじめはごく日常的な(時には軽視できない)トラブルの種になることがあります。
年上か体格のいい子どもが、年下か、弱いか、またはおとなしい子どもをいじめるのが一般的ですが、いじめっ子は相手の自尊心ばかりでなく、お金や所有物も奪ってしまうことがあります。
いじめは暴行や性行為の強要といったもっと深刻な事件に関わってくるかもしれません。
以前より子どもが刃物などの凶器を手に入れやすくなっている時代には、いじめは殺人にさえ発展しかねません(一般には、いじめっ子は相手を脅すためだけだといわれていますが、そうとばかりは限りません)。
私たちはまずいじめられっ子のほうに同情を寄せる傾向があります。
しかし、いじめっ子のほうがいじめられっ子よりはるかに傷ついている場合が少なくありません。
いつも自分の支配下に置く犠牲者を探している、怖いもの知らずの目立ちたがり屋といわれている幼い子どもは、やがて正真正銘の行為障害をもつ青年となり、
大人になれば刑務所を出たり入ったりして過ごす犯罪者になってしまうことが多いのです。
いじめっ子は自分の家庭でいじめについて学ぶ傾向があります。
彼らは殴られてしつけられています。
子育てに暴力を利用すると家庭に冷たい空気が生まれ、しばしば夫婦や親子の間での家庭内暴力が端に繰り返されてしまいます。
このような暴力をいつも目にしていると、子どもは暴力や脅しが効果的な対抗手段であるという教訓を心に深く刻み込まれるばかりでなく、他人の感情などおかまいなしになってしまう傾向があります。
いじめっ子だと非難されている子どもと一対一で面談し、次に子どもの親と顔を合わせた時、私はこの事実にはっきり気がつきました。
家族同士で話し合いをさせている間、親がしばしば私につっかかってくるのです。
悲しい事実ですが、男子のいじめっ子(いじめっ子の大多数は相変わらず男の子ですが、ケイトリンは女の子の間でもいじめが増加していることを再認識させてくれました)は、見た目にはいぼっていて偉そうに見えますが、
不安を抱き、落ち込み、怒り、傷ついているのが普通です。
そしてこの感情はいじめっ子の親たちからもかなり伝わってくるのです。
さらに悪いことには、いじめっ子はなかなか自分の気持ちを話したり、自分の行動について理解しようとはしません。
彼らは怒りの感情に取りつかれ、それを他人にぶつけることで気持ちを晴らしているのです。
いじめられることで、その犠牲者はかなりひどい打撃を受けることがあります。
普通、いじめっ子はいじめられっ子を非常に慎重に選んでいます。
いじめられる子どもは神経質で、心配性で、不安を抱き、不安定な状態にあることが多いのですが、これはいろいろな意味でいじめっ子が抑圧しているのとまったく同じ感情を示しています。
いじめにあう子どもはすくんでしまうことが多く、相手にやり返すことができません。
そのため、繰り返しいじめの標的になってしまいがちです。
時が経つうちに自然と「いいカモ」だという評判が立ってしまい、新鮮な獲物を探しにやってくる新たないじめっ子に簡単に脅されてしまうのです。
このような子どもは自分の権利をきちんと主張する手段を学んでいないことが多く、しばしば人間離れしたレーダーをもつ近所のいじめっ子にどんな人間か肌で感じ取られてしまいます。
屈辱感のためいじめられていることを両親にも話せないかもしれませんが、いじめの苦痛を避けるため、身体症状や不登校という形で現れてくるかもしれません。
いじめっ子といじめられっ子は一皮むけば親類のようなもので、どちらも怒りに直面し、猛烈な不安感と絶望感に対処しています。
いじめっ子の場合は家庭で目にする怒りで自分まで怒りに取りつかれてしまい、実際に怒りを実行に移さなければ気分を晴らすことができません。
いじめられっ子の場合は、心の中に怒りを感じ、自分にやつあたりせずにはいられなくなります。
恐らく、いじめたり、いじめられたりする経験をまったくせずにすむ子どもはいないでしょう。
しかし普通はこのような経験が長期間にわたって心身を衰弱させるような影響を及ぼすことはありません。
しかし次のような場合は、いじめが深刻な問題に発展してしまう危険性があります。
・あなたの子どもが人に身体的な危害や障害を引き起こしてしまうほどひどいいじめっ子になった場合。
・学校をはじめとする外部の観察者が、あなたの子どものいじめを報告する場合。
・行動障害をもつ子どもに見つかるような、その他のぞっとするような怒りによる行動といじめが結びついている場合。
・あなたの子どもがいじめられるようになった結果、屈辱を恐れ、消極的で、気を滅入らせ、ひどく不安定で、神経質で、人を避けるようになってしまった場合。
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子供の「嘘」に、どう対処する
いつまでも疲れがとれない、通勤電車で激しい動悸に襲われる、緊張すると下痢をする―こんな身体症状の背景に心の病気が潜んでいることがあります。
ストレスや心の病気による身体不調や異常行動を事例で紹介。
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嘘をっいている子どもが7歳以下なら、嘘をついたことで子どもを滝したり、罰したり、お尻を叩いたり、またはその他の手段で屈辱を与えてはいけません。
ほとんどの子どもは成長すれば、きちんとした道徳観と良心を身につけるようになり、時が経てば「突拍子もない」嘘をつくことも少なくなるでしょう。
子どもが真実を話す能力を発達させている時は、はめてあげるべきです。
とりわけ正直になるのが難しい場合(例えば、自分のやった悪いことを認めるなど)にきちんと真実を話してくれたなら、忘れずにはめてあげて下さい。
嘘をついたことを罰するより、いい行いをしたことを積極的にはめるほうが、子どもはずっと嘘をつかなくなるでしょう。
罰を逃れようと、偶発的事故や故意の反抗的行為を隠すため嘘をつく7歳以上の子どもには、短い間は嘘をついても適用するが、
結局は人に信用してもらえなくなってしまうことをはっきり教えておいて下さい。
嘘をついたことに対し適切な罰を与えるのは、愛想がつきたからではないといって子どもを安心させることです。
嘘をつかない習慣を身につけたなら、気分がずっとよくなることをはっきり知らせてあげて下さい。
この点で、狼が出たぞと嘘を叫んで人を騒がせた少年の話は役に立つ寓話です。
子どものいい手本になって下さい。
自分が嘘をつかないように注意して下さい。
これは思っているほどやさしいことではありません。
とりわけ難しいのは、人の感情を害さないようにしたり、相手の自尊心を高めてあげるために、罪のない嘘をついているのを子どもに聞かれてしまう場合です
(例えば、「まあ、その服を着たら、とっても素敵に見えると思うわ!」とか「本当においしいわ、でもおなかがいっぱいでもう一日も食べられないの」)。
このような罪のない嘘は、大人より物事を白黒で判断しがちな子どもをはるかに混乱させてしまいます。
幼い子どもの前では、罪のない嘘でもつかないように注意することです。
年長の子どもには、罪のない嘘と本当の嘘との違いを説明してあげて下さい。
専門家の助けが必要なのは、既に述べた通り子どもの嘘がやむにやまれぬ衝動的なものになったり、嘘と同時に攻撃的行動や反社会的行動が伴う場合です。
このような場合、嘘はもっと大きな障害の症状の一つなので、セラピストに子どもを診てもらうべきです。
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子供の「盗み」の対処法
いつまでも疲れがとれない、通勤電車で激しい動悸に襲われる、緊張すると下痢をする―こんな身体症状の背景に心の病気が潜んでいることがあります。
ストレスや心の病気による身体不調や異常行動を事例で紹介。
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ほとんどの子供の盗みはそれほど深刻なものではありません。
しかし子どもの頃自分も物を盗んだ記憶があるからといっても、親は盗みを許したり、子どもが自分に意思を伝えてくれる行為として歓迎したりすべきではありません。
次のような手を打つべきです。
(1)盗みは子どもが親との固い絆を修復する必要があることを示すものと考え、親子間の本質的な触れ合いを減らしたり、なくしたりしているすべてのことを改めるようにして下さい。
もちろん、離婚をはじめとする長引く緊張状態を変えることはできません。
しかし、子どもの気持ちを確認し、話し合い、好奇心と包容力のある態度を取ることで、子どもの不安な気持ちは大いに改善され、盗みもやめさせることができます。
(2)あなたに自身が、気づいていない何らかのやり方で、子どもに精神的な重圧をかけていないかどうか確かめて下さい。
(3)子どもの友人が盗みをするようあなたの子どもに「仲間圧力(訳注・仲間集団から加えられる社会的圧力)」をかけていないかどうか調べて下さい。
(4)必ず、やっていいことと悪いことのけじめをつけて下さい。
盗みとはどういうことなのか理解しても、その行為は認められないことを子どもに教えなくてはなりません。
他人の財産を奪うことは禁じられています。
あなたが子どもに手を貸すかどうかは別にして、盗んだものは持ち主に返したり、弁償したりしなくてはなりません。
(5)盗みを繰り返すようなら、(持ち主に盗んだものを返せない場合には)盗んだものの代金を支払うために働かせたり、子どもの年齢に合わせ早い時間に寝かせたり、週末の外出を禁止したり、放課後の遊び時間を制限したりといった適切な罰を設けておくべきです。
なぜ罰せられたのか子どもにわかるようにして下さい。
盗みはよくないことで、盗んだものは返さなくてはならないというメッセージを強調して下さい。
ほとんどの場合で、以上のような方法が役に立ちます。
盗みは、子どもにとって親から理解や関心が増えれば解決することができる、
一時的なストレスに対する対応であり、親子の問題を話し合うための手段と見なせるようになるでしょう。
盗みが深刻で、行動障害、うつ病、または本人には解決できない侶膠長年にわたる親子問題など、もっと複雑で、根深い障害に原因がある場合には、専門家の助けが必要になります。
適切な精神療法が次に挙げる療法の一つまたは複数に含まれているかもしれません。
● 個人療法
● 家族療法
● 行動障害のための特別な集団療法
● ことによると入所型施設での治療
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の儀式行動の対処法
ソーシャルスキルとは、「良好な人間関係をつくり保つための知識と具体的な技術やコツ」のこと。
親しい人間関係がもてない、人の身になれないという現代の子どもたちに、この教育がどのように役に立つのか。心理学の理論をもとに簡潔にまとめました。
変化の激しい社会の中で、ソーシャルスキルの乏しい子ども達が多すぎる。そのような子ども達を理解し、集団に溶け込み、みんなと共に学び成長できるためにも是非読んで見る価値のある本です。
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子供の儀式行動が見られたら、
儀式行動以外の活動を子どもに教えてあげたり、儀式行動の時間を制限したり、儀式行動を我慢したことへのごほうびに好物や大好きなどデオなどを与えてあげることで、やめさせるのがいいでしょう。
もちろん、儀式行動が子どもや他人に危害を加える恐れがある場合にはきっぱりと否定して下さい(マッチやナイフを使ったり、犬の尻尾を引っ張ったりしているようなら、いうまでもなく禁止です)。
しかし、このような介入は常に賭けの要素があり、懇切丁寧に実行しなくてはなりません。
幼い子どもは儀式行動の中で自分の世界を思い通りに動かすことに必死に取り組んでいるので、あまり怒ってやめるようにいうのは、こちらの思いとは裏腹にいつ終わるかわからない争いに発展してしまうことにしかならないかもしれません。
儀式行動ではなく現実の環境の中で、何かをなしうる能力が自分にあるという意識を感じられるようにならなくてはいけないということを子どもに気づかせて下さい。
次に、子どもにとって必要なこのような意識を高めてくれる、儀式行動に代わる活動を子どもに提案してみて下さい。
後半三つの警戒信号(重い社会的な障害、強迫性障害の症状、自閉症の症状)の一つ(またはそれ以上)が子どもに現れているなら、専門家の診察を求めるのが最も賢明なことです。
カテゴリー:子供の行動の問題
子供の「盗み」について
ソーシャルスキルとは、「良好な人間関係をつくり保つための知識と具体的な技術やコツ」のこと。
親しい人間関係がもてない、人の身になれないという現代の子どもたちに、この教育がどのように役に立つのか。心理学の理論をもとに簡潔にまとめました。
変化の激しい社会の中で、ソーシャルスキルの乏しい子ども達が多すぎる。そのような子ども達を理解し、集団に溶け込み、みんなと共に学び成長できるためにも是非読んで見る価値のある本です。
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砂場で「借りること」や「見つけたから僕のものだ」という叫び声から、
「夜の間だけ借りているだけだよ」
や
「えー、僕がそれを盗っただって?偶然もってきちゃっただけだよ」
という弁解まで、他の子どもの所有物を盗ってしまうことはほとんどの人がやったことのある行為です。
いやそれどころか、「ほとんど」という言葉は削ってもらっても結構です。
盗みはすべての子どもが幼稚園の頃にやっていることで、思春期から青年期に入っても多くの子どもは続けています。
盗むものは日用雑貨店のヨーヨーになったり、もっと後にはデリカテッセンの煙草1箱やパックに入ったビール半ダースになります(とりわけ年長の子どもは仲間にけしかけられると、かなり独創的に頭を使い、驚くほどかさばった商品を携えて店からこっそり出てきます)。
恐らく親はこんな話を聞かされておもしろくないかもしれません。
しかし、盗みが大きな障害の症状の一つであることはまれであり、ほとんどすべての子どもが時々やってしまうごく典型的不品行の、一つなのです。
ほほ3歳前の幼児は、自分と他人の間の区別がつかず、確かにどの所有物が誰のものか見分けることはできません。
ごく普通の2歳児がやっているすべてのことを「盗み」と呼ぶことはとうていできないでしょう。
よちよち歩きの頃から、幼稚園に入国する時期が近づき、「自分」と「他人」、「人のもの」と「自分のもの」という意識が発達し始める時、盗みという行為が意味を持ち始めます。
では子どもにとって盗みとは何を意味するのでしょう?
恐らく、年齢によってその意味は違ってきます。
とりわけ幼い子どもの盗みは、普通、家族の中で自分にもっとかまってもらいたいとか、もっと関心を向けてほしいといった親から満たされていない欲求を埋め合わせるための努力を意味しています。
この手の盗みは深刻なものではありません。
事実、親に自分との関わりを深めてもらいたいという要求や願望を伝えるシグナルとして役立つので、子どもともっと強く、温かい絆を築き上げるチャンスに変えていくことができるのです。
子どもがもっと大きくなっても、恐らく盗みは、親が他の問題や兄弟、親自身や他の兄弟の病気に心を奪われているため、自分にもっと関心を寄せてほしいという欲求や願望を示しているのです。
子どもは親に愛され、大事にされているという感情を脅かすもの さつちを察知します。
それが子どもが盗みを、離婚、別居、失業、引っ越しなど家族にストレスがたまる時期にしばしば行う理由なのです。
普通、子どもが新しい状況に慣れたり、親子の関係が修復されると、すぐに盗みはなくなります。
盗みが深刻で、もっと重い、長年続く心理的障害の一つの症状であるのは次のような場合です。
● いつまでもやめない場合。
● 人や動物に対する攻撃性、器物の破損、詐欺、重大な規則違反のような事象(行動障害のあらゆる症状)と関連する場合。
● 良心の珂責が見られない場合。
● 明らかに敵対的である場合。
● 自己中心性や対人関係の乏しさと関連している場合。
● 警察や教師のような権力者に目をつけられている場合。
● 盗みをやめさせようとしても、その意味を理解せず、効果がない場合。
● 自分では盗みをどうすることもできないように見える場合。
以上の特徴と関連する盗みは、その子どもの発育や家族内に深刻な問題があることを明らかにしているものであり、
激しい家族のストレス、愛情の欠如、子どもの模範になれないだらしのない親、盗みのひそかな奨励といったことがよく見られます。
盗みをずっとやめられない子どもには潜在的にうつや不安の状態があり、大人に対し怒りや敵意をやたらと示す傾向があります。
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子供の儀式行動
いつまでも疲れがとれない、通勤電車で激しい動悸に襲われる、緊張すると下痢をする―こんな身体症状の背景に心の病気が潜んでいることがあります。
ストレスや心の病気による身体不調や異常行動を事例で紹介。
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儀式行動とは、多くの子どもが固く守っている振る舞いのことで、
寝る時に何度も同じ話を読んでもらおうとしたり、
枕やぬいぐるみを一定の方向に一列に並べたり、
朝食や昼食に同じものしか食べなかったり、
テディベアをどこにでも連れて行ったり、
何の根拠もないのに歩道の割れ目を避けたり、歩道の線を踏まないようにする(「踏んだらママの背骨が折れてしまうんだ!」)のようなことをいいます。
親はこのような子どもの振る舞いにまごつき、気まずい思いをさせられることもあります。
私の娘は5歳の時、毎日同じ服を着ると言い張っていました。
そんなことをされたら、毎晩その服を洗濯しなくてはなりません。
姫がやっと「隣に住む女の子のように見られたいから」と理由を話してくれるまで、妻と私は途方に暮れていました。
隣の子どもは数区学校の制服を着ていましたが、娘が毎朝着ていた服がその制服に一番似ていたのです。
私たちは娘が前後の見境を失ってしまったわけではないのに離としましたが、毎晩その服を洗濯しなくてはならないため、相変わらず娘を腹立たしく思っていました。
儀式行動は幼い子どもにはごく普通の、まったく正常なことです。
この行動は子どもにある程度自分でコントロールのできる、予測可能な一連の出来事を与えてくれます。
世の中を自分ではほとんどどうすることもできない、予測不可能な場所として体験している幼い子どもたちにとって、自分が司ることのできる儀式行動は重要な意味をもっています。
儀式的に、繰り返し実行されるこのような慣習は、親を怒らせてしまうかもしれませんが、子どもの心を慰め、落ち着かせてくれているのです。
私は親から子どもの儀式行動をどのように扱うべきかよく尋ねられます。
それはこの奇怪な行動(その行動の背景に存在している理由がわからない時には、ひどく奇妙に見えるかもしれません)が、何らかの心の病の症状の一つかもしれないと考えるためばかりでなく、
日常の活動を妨げ、家族をひどく混乱させてしまう恐れがあるからです。
儀式行動のせいで子どもは学校に遅刻してしまい、夜は親の自由時間を奪ってしまいます。
人との付き合いを回避しているように思えるほど子どもが儀式行動に没頭しているように見えることもあります。
時にはあまりに奇妙に見えるため、家族以外の人間に気づかれはしまいかと思うと親はばつが悪くなってしまいます(「子どもの頭が変になったと思われてしまうだろう」)。
とりわけ子どもが高価な玩具、ビデオゲーム、希少価値のあるコレクターズアイテムの収集に熱中している場合には、お金もかかります。
また、儀式行動は、
騒音を立てたり、
子どもを孤立させたり、
早寝早起きできなくしたり、
あなたが正しく丁寧な振る舞いと思っていることに逆らったり、
兄姉との腹にすえかねる対立を引き起こしたりして(「ママ、やめさせてよ!」)家庭を時々混乱に陥れます。
儀式行動は幼年時代にはごく自然な行動で、たいてい子どもが成長すればやらなくなることを理解すれば、恐らく不安も少なくなるでしょう。
この行動がいつなくなるのか断言することはできませんが、小学校に入学するまでにはほとんどの子どもがやらなくなります。
しかし小学校に入っても儀式行動が続いていたり、ストレスを受けた時再開されたとしても、驚いてはいけません。
儀式行動は子どもが生まれつきもっている「行動を活用した精神安定」のようなものと思って下さい。
それは大人が自分の気持ちを落ち着けるためにやっている多くの癖と似ていなくもありません(ポケットの中でコインをチャラチャラ鳴らしたり、ペンをかんだり、メモ帳にいたずら書きをする)。
しかし、この行動をやらなくなってからかなり長い間を置いて再開されたなら、子どもを苦しめたり、不安にしている原因を突き止めてみるのがいいでしょう。
恐らく、少し探れば簡単にその原因は見つけ出せるはずです。
あなたはほっと一息つけるだけでなく、子どもにどのような援助を与えられるのか決断する役にも立つでしょう。
次のような場合には、子どもの儀式行動に不安を抱く理由になるかもしれません。
● 儀式行動が日常生活に支障をきたすほど、1日の規則的習慣のいくつかを深刻に妨げている場合。
服を着られない、学校に行けない、きちんとした時間に眠らない、他の人と付き合えないことなどが挙げられます。
● 儀式行動が予測していたよりはるかに長い期間続いている場合。
例えば、7、8歳になっても毎日儀式行動をしているなら、不安になるのも一理あります。
● 儀式行動を実行するために、子どもがひどく孤立し、社会から引きこもり、他の人との正常な人間関係が保てなくなっているような場合。
● 強迫性障害の症状である場合。
例えば、拭おうとしても消えない否定的な考えや不安を回避するためにやっているように見える厳格な儀式的・迷信的な振る舞い。
● 自閉症(広汎性発達障害)の症状である場合。
例えば、人間関係の著しい悪化、他人と共有する経験や相互扶助関係の欠如、言語の未発達、奇妙な言葉の反復利用、物事の全体ではなく一部に執着する、ごっこ遊びの欠如(儀式行動をする子どもは意味のない反復的遊びをします)。
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子供の社会恐怖に対する対処法は?
いつまでも疲れがとれない、通勤電車で激しい動悸に襲われる、緊張すると下痢をする―こんな身体症状の背景に心の病気が潜んでいることがあります。
ストレスや心の病気による身体不調や異常行動を事例で紹介。
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子どもの社会恐怖を軽視したり、簡単に片付けようとしてはいけません。
子どもの恐怖や不平をまじめに受けとめて下さい。
神経質になっている子どもに対し、あなたも神経質に対応してはいけません。
これでは問題を深刻にしてしまうだけです。
ぴりぴりした空気は人に感染してしまうものです。
子どものあら探しをするのはやめて下さい。
社会恐怖の子どもしはあなたが思っているよりずっと自分のことを厳しく批判しています。
この障害を克服させるための鍵となるのは、勇気づけ、賞賛、安心感です。
社会恐怖の子どもが怖がっている社会的な催しに早まって強引に参加させてはいけません。
子どもと一緒に催しで行われる出来事を予行演習し、できるだけ緊張せずにすごせるようにしてあげて下さい。
他の恐怖症の子どもたちと一緒に行う集団療法について調べて下さい。
この療法では、互いに共有している恐怖について話し合ったり、恐れている様々な状況を想定した予行演習を行います。
人前で話すのを怖がっている子どもには、この恐怖症に対してきめこまかな指導のできる講師が担当するでしょう。
多くの専門家が社会性訓練のためのグループを指導しており、それらもまた役に立つでしょう。
音楽やスポーツのレッスンも、子どもが自分のもつ能力を実感できるようにしてくれるので、社会恐怖を取り除く助けになるかもしれません。
特に社会恐怖の症状にまるで改善が見られないなら、もっと徹底した精神科での診察が必要かもしれません。
様々な薬が有効なことがわかってきました。
作用の穏やかな精神安定剤、いくつかの抗うつ剤、βブロッカーと呼ばれている一群の乗が特に効き目があります。
βブロッカーは元々心臓病の治療のために開発されましたが、
社会恐怖の子どもを苦しめている不安から生まれる数多くの身体症状も静めてくれることが知られています。
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子供の社会恐怖
アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなど世界各国で支持され、注目されているシュタイナー教育の実践編。
子供の魂を育てる教師の在り方、学校の在り方が明快に示される。『シュタイナー教育の基本要素』姉妹編。付:1~12学年までのシュタイナー学校カリキュラム例。
子どもを理解する/精神科学的人間認識の観点からの教育実践/学校の運営/付録(学年毎の主要授業の例/一週の科目時間数の例)
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他の子どもがいる前でいじめっ子が大声で叫ぶ侮辱や意地悪なあだ名、気まずい思い、人間関係での失敗、激しい拒絶など、
どんな子どもでもある種の屈辱に悩まされています。
しかし社会恐怖の子どもにとって、この誰もが避けようのない侮辱が人を避ける原因になります。
何らかの義務を果たす必要などなくても、気まずい思いにさせられることなどまずありえない場合でも、変わりはないのです。
彼らは様な状況になりそうだと思っただけで不安になってしまい、この不安は完全なパニック状態にエスカレートしてしまうかもしれません。
他の恐怖症と同様に、このような子どもの顕著な特徴は、自分のことを神経質で、弱くて、無能な人間だと判断されそうな人間を避けるようになることです(自分自身について、そのようなマイナスの性質をすべてもっていると考えています)。
(他の数多くの症状の中でもとりわけ)社会恐怖の子どもが抱く不安は、心拍数の増加、胃痛、発汗、下痢、頭痛などの身体症状として現れてきます。
会いたくない人と出会うのを予想すると、社会恐怖の子どもはその出会いの日が来るまでの日数や時間をびくびくしながら数えることでしょう。
そのため、元々大きかった不安はさらに膨らんでいきます。
彼らはこのような状況を避けるため、あらゆる言い訳を考え出すでしょう。
文字通り具合が悪くなってしまい、先に述べた比較的軽い身体症状で自分の恐怖を現しますが、中には呼吸困難のようなもつと親を不安に陥れる症状を示す子どももいます。
怒りやかんしゃくを爆発させる社会恐怖の子どももいます。
このような子どもはほとんどいつも親にべったりくっついていて、知らない人や信用のおけない人(すなわち親以外のほとんどの人)とは距離をおいています。
初対面の人と出会う時、社会恐怖の子どもはひどい不安を表に現し、相手となかなか目を合わせられず、引っ込み思案になり、時には聾唖者かと思えるほど寡黙になります。
彼らは臆病で、集団の遊びに参加するのを怖がり、しばしば登校を拒否します。
人からの批判や拒絶に対しては極度に敏感で、普通、自分自身や自分の才能をひどく低く評価しています。
社会恐怖の子どもは生まれつき内気で、臆病に見えることが多く、この障害になる傾向が遺伝する可能性があることを暗に示しています。
実際、社会恐怖の子どものほとんどには、親か親族の中に現在か過去に社会恐怖だった人物がいます。
また、親族が社会恐怖以外の不安障害にかかる傾向もかなりあります。
あいにく、幼い頃に社会恐怖を発症させた子どもは、もっと大きくなってから発症する子どもより治療は困難になります。
社会恐怖は他の多くの恐怖症のように消えてはいかないのが一般的です。
しかし、十分な支援、賞賛、励ましを与えてあげれば、障害を抱え込まずにすみます。
いつも内気で、多少引きこもりがちになってしまう確率は高いですが、支援してあげれば、その後の人生を何とか支障なく送ることができるのです。
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子供のかんしゃくの対処法
本書では、思春期の子どもに起こってくる変化に、親はどのように対応すべきか。キレやすい思春期の子どものキレる瞬間を引き起こさないためにはどうすればいいのか。
親子の信頼関係は、どのようなコミュニケーションの中でつくられるのかなどを具体的に著したものです。
1 キレる子どもとキレない子ども(子どもたちがキレる瞬間とは/ストレスとのつき合い方がキレるかどうかの鍵/自分の子どもを観察してみる/子どもの「アブナイ行動」チェックリスト)/2 なぜ、子どもたちはキレるのか/3 こんなとき、親はどうすればいいのか/4 キレない子どもに育てるには
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かんしゃくを扱うための第一歩は、子どもが激しい怒りを抑えられない状態にあること、そしてあなたへの当てつけとして怒っていると決して受けとってはいけないことをはっきりと理解することです。
子どもがあなたを困らせようとしてわざとかんしゃくを起こしているわけではありません。
子どもがかんしゃくを起こした時は、いわゆる「怒りの応急手当て」を施す必要があります。
応急手当てはかんしゃくの原因を探求するための時間ではありません。
子ども、周囲の人、そして環境に危害が及ばないようにするため、子どものかんしゃくに伴う動きを止めなくてはいけません。
子どもが頭をぶつけたり、スーパーマーケットでツナ缶を投げたり、レジ係をけったり、高い椅子から転げ落ちないようにするため、
子どもを抱きしめたり、抑えつけたりすることになるかもしれません。
抱きしめるのはかんしゃくが自然に治まるまでの揺りかごの役目を果たし、子どもは感情を静め、落ち着いてくれるかもしれません。
かんしゃくを起こしている間、息ができなくなっている子どももいます。
それを見て親はひどくうろたえてしまうかもしれませんが、息をしなくてはならない時には、また呼吸し始めるので安心し瀬決番聡て下さい。
家でかんしゃくを起こした場合には、一人にしておくのがいい子どももいます。
周囲や子ども自身を傷つけるのに利用される物がないのを確かめたら、そうするのがいいかもしれません。
普通、かんしゃくは永遠に続くわけではなく、比較的早くひとりでに治まっていくことを忘れないで下さい。
かんしゃくが治まると、子どもはゆっくりとですが、着実に普段の状態に戻っていきます。
かんしゃくを起こしている最中、親は一緒にいて、子どもを抱きしめてあげるべきです。
その時は、小言をいったり、あやしたりせず、言葉もあまり交わしてはいけません。
かんしゃくはおしゃべりするための時間ではありません。
かんしゃくがすっかり治まった後は、子どもと一緒に座って、かんしゃくを起こした理由について話し合う必要があります。
言葉のやりとりのできる子どもの場合には、かんしゃくを起こした原因を見つけ出すということです。
子どもに話をさせてやって下さい。
これはかんしゃくを起こしたことに対する仕返しの時間ではありません。
かんしゃくの原因となっているまだ解消されていない怒りにもう少し捌け口を与えてあげれば、その怒りはさらに静まっていきます。
まだ話すことのできない子どもの場合、かんしゃくを起こす直前にそのきっかけとなるどのような出来事があったのか調べ、
できればそのようなことが再び起こらないように気を配らなくてはいけません。
恐らく一番重要なことは、子どもがかんしゃくを起こした時、親が自制心を失わないことです。
あなた自身も怒りが抑えられないようなら、できるだけその時は他の人に子どもの世話を任せて下さい。
物でつって子どものかんしゃくを抑えようとしてはいけません。
それは子どもにかんしゃくは、欲しいものを手に入れる手段であることを教えてしまうことにしかなりません。
キャンディーがもらえなかったためにかんしゃくを起こしたとしても、キャンディーを与えてはいけません。
かんしゃくを起こされてもちっとも怖くないことを子どもに示して下さい。
そうすることが、怒りは抑え、処理できるということと、どこまでが許される振る舞いなのかを子どもにわからせるのに役立ちます。
特にある一定の状況や言葉の行き違いがかんしゃくの原因になっていることに気づいたなら、できるなら子どもに自由に行動させてあげるか、いくつかの選択肢を与えてあげて下さい。
例えば、子どもが今までとは違うことがあったためにかんしゃくを起こしているとするなら、次回からは事前に変化を教えてあげるようにして下さい。
できるなら、子どもがかんしゃくを起こしても口喧嘩はしないで下さい。
議論や討論をする際には子どもに花をもたせてあげましょう。
そうしたところでなんらマイナスになることはなく、子どもに自分にも何かをなしうる能力があるという自信をもたせてあげられることになるでしょう。
子どもに選択権を与えて下さい。
掃除を例にとれば、掃除は今すぐでも、5分後でも、または午後のいずれの時間にしてもいいといってあげるのです。
その日着る服を何着かのうちから子どもに選ばせて下さい。
かんしゃくの原因になった出来事を理解することは、かんしゃくを罰するよりはるかに重要なことです。
お仕置をすることに決めたなら、かんしゃくを起こしてからしばらく間を置き、その原因を突き止めた後にして下さい。
普通、怒ったことを罰するより、今後かんしゃくを起こさないようにすることにエネルギーを注ぐほうが賢明です。
かんしゃくとは絶望感に対する反応であることを忘れないようにして下さい。
絶望感を抱かなくてもすむようにしてあげれば、子どもがかんしゃくを起こす動機も少なくなるでしょう。
子どものかんしゃくがこれまで説明してきた手段でも治まらなかったり、年齢とともにかえって回数や激しさが増していったり、子どもが自分や他人に危害を加えたり、はあなたがかんしゃくを理解し、それを予防し、抑えるための援助がぜひ必要であると感じるなら、専門家の助けを求めるべきです。
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子供のかんしゃく
アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなど世界各国で支持され、注目されているシュタイナー教育の実践編。
子供の魂を育てる教師の在り方、学校の在り方が明快に示される。『シュタイナー教育の基本要素』姉妹編。付:1~12学年までのシュタイナー学校カリキュラム例。
子どもを理解する/精神科学的人間認識の観点からの教育実践/学校の運営/付録(学年毎の主要授業の例/一週の科目時間数の例)
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怒りは異常な感情であるどころか、大変重要で、効果的な意思伝達手段です。
とりわけこの事実が当てはまるのは、言葉ではうまく表現できず、自分の感じている欲求不満をうまくとらえることのできない幼い子どもです。
怒りとは、自分ではどうにもできない状態に対して起こす反応です。
怒っている子どもを見れば、彼らが自分の声を聞いて、理解し、安心させてもらいたいために叫んでいるのがわかります。
怒っている子どものほとんどは、怒りを抑えられないわけではありません。
しかしまったく抑えることができなくなると、怒りはしばしばかんしゃくという形をとります。
家庭、ショッピングモール、レストラン、親戚の家で(叫んだり、顔を赤くしたり、手足を振り回したりして)かんしゃくを起こす子どもを相手にしなくてはならないことほど、親をいらだたせる状況はないかもしれません。
実際、親が子どもの怒りについて精神科医に尋ねてくるうちで一番多いのが
「かんしゃくを抑えるにはどうすればいいでしょう?」
という質問なのです。
その主な理由は、人前で子どもにかんしゃくを起こされると、親が気まずい思いをしてしまうからです。
一番かんしゃくを起こしているのは幼い子どもです。
かんしゃくは幼少時代に始まり、2歳(「恐るべき2歳」と呼ばれているこの年齢の子どもは、かんしゃくを起こすことで実際に恐るべき存在になることが多いのです)、または3歳の時に回数が増加します。
かんしゃくを起こす3歳以下の子どものほとんどは、成長すると攻撃的・破壊的な行動はさほど示さなくなります。
しかし3歳や4歳以降もかんしゃくが治まらないなら、心配するのにも一理あります。
研究からも、このような子どもは他の子どもよりその後の人生で怒りをうまく処理できない傾向があることがはっきり証明されています。
かんしゃくは、子どもが一時的に無力感に打ちのめされていることを知らせるシグナルであり、この無力感が怒りとなって現れたものなのです。
このことはすべての親がかんしゃくについて覚えておくといい二つの重要な事実をそれとなく教えてくれます。
一つは、子どもはわざとかんしゃくを起こしているわけではないので親を困らせるための計画的犯行と見てはならないこと、
そして二つめは、かんしゃくを起こす時、子どもは本当に怒りを抑えられない状態になっているということです。
説得しても、かんしゃくは止めることはできないのです。
怒りと同じように、かんしゃくは正常な発達のための義務(トイレのしっけがその一番いい例)がうまくできない場合に感じる欲求不満や、自分がやってほしいことをしてもらえないという対人関係(「だめよ、夕食の前にクッキーを食べては」)のいずれかの原因から生まれてきます。
当然のことですが、空腹だったり、疲れていたり、病気だったりする子どもは、そうではない子どもよりかんしゃくを起こしがちになります。
しかし原因が何であれ、親はかんしゃくにすぐ対応する必要があります。
しかもかんしゃくほどひどくない怒りに対応する時とは、かなり異なる方法をとらなくてはなりません。
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