子供のいじめの対処法は?
第1章 「いじめ」にかかわる教育心理学的課題(文部省報告の基本的姿勢/「いじめ」問題対応の三側面 ほか)/第2章 よい子でありつづける子どもたち―いじめられる側の心理(いじめられる側の子どもを知る/いじめられる側の子どもの心を癒やす)/第3章 満たされない子どもたち―いじめる側の心理(いじめたくなる心理の背景(1)―安心感を求めて/いじめたくなる心理の背景(2)―子どもたちを支えるために)/第4章 いじめを助長する子ども・大人たち―傍観者と大人の態度(正義は心の声に従う―傍観者の問題/いじめにおける大人の問題)/第5章 悔しくて、悔しくて、殺してやりたい―「いじめ」カウンセリングの実際(悔しくて、悔しくて、殺してやりたい/いじめられた秋子さんへの心理治療過程)
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子どもがいじめっ子の場合」卸まずあなたが子どものいじめの手本にならないように気をつけなくてはなりません。
これは常に優れた親になるための最大の難関の一つです。
自分自身の振る舞いを、子どもに見せているかもしれない手本として検討して下さい。
健全な家族には体罰などありません。
体罰は子どもに、腕力を使えば自分の欲しいものを手に入れることができるという教訓を与えてしまうことになります。
あなたの子どもがいじめをやめられないようなら、他の子どもを強迫的に、繰り返しいじめているなら、専門家の助けが必要です。
スクールカウンセラーから始め、次により専門のセラピストに診てもらうのがいいでしょう。
いじめに取り組む時期が早ければ早いほど、いい成果が生まれます。
いじめへの取り組みがなければ、後になってずっと深刻で、破壊的な行動障害になってしまう可能性のある危険なパターンができてしまうかもしれません。
子どもがいじめられっ子の場合
子どもがいじめについて話せるようにしてあげて下さい。
子どもが感じている憩悦の念や屈辱感について話せるような雰囲気を作って下さい。
無理に解決策を提案したり、すぐに判断を下そうとしてはいけません。
このような援助をしようとすると、かえって子どもを精神的に追い詰めてしまうことが多いものなのです。
問題を解決する際には、子どもに積極的で、明確な役割を担わせるため、子どもたちが仲良く安全に過ごすことに責任を負っている権威者(教師、校長、スイミングプールの責任者など)とじかに話すよう子どもを仕向けて下さい。
あせって問題を解決しようとすると(例えば、いじめっ子の親に連絡を取ったり、謝罪を要求したりする)、結局問題をこじらせてしまう危険性があります。
少なくとも、あなたと子どもが協力していじめっ子に対処すべきです。
あなたの子どもがもう自分は犠牲者ではないと感じるためにも、「やり返す」体験も多少はさせておくべきです。
そうすればあなたの子どもがいじめっ子の心理を理解し、自分があまりに消極的で、びくびくした挙動をしているからいじめられるということに気づく手掛かりになるでしょう。
ある程度自信ありげに、ユーモラスも交えて自己主張することが、しばしば次の不吉な出会いをうまく切り抜けるのに役立ちます。
しかし、子どもに喧嘩をけしかけてはいけません。
それは暴力をエスカレートさせてしまうことにしかならず(あなたの子どもがかなり危険な目にあう恐れがあります)、ますます喧嘩を問題解決の手段にしてしまうでしょう。
幼い子どもでさえ、いじめっ子が「どこか調子が悪く」、「いらいらしている」ことを理解できます。
実はいじめっ子は不幸な子どもだが、その不幸に自分も付き合うことはないのだと子どもに教えてあげて下さい。
子どもがいじめっ子に対する恐怖や不安を克服できず、とりわけ恐怖、不安、うつ状態で日常生活に支障をきたしているなら、外部に援助を求めることが賢明です。
いじめっ子に対処している試練の間、子どもの友情関係や社会的つながりを支えてあげて下さい。
いじめっ子の犠牲者になったせいで、村八分にされたりはしないということを、感じられるようにしなくてはいけないのはまさにこの期間なのです。
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