子供の摂食障害に、どう対処したらよいのか
本書で述べるランチセッションは、サルバドール・ミニューチンが、摂食障害の家族療法において、用いた技法である。
著者は、認知行動療法、深町式の行動制限療法の治療体験をもとに、この技法を臨床にとり入れ、統合的な治療法を編み出した。それは、治療の場に家族を参加させることによって、よりいっそうの治療効果をあげるというもので、本書には、その進め方が、多くの事例を通してわかりやすく説明されている。
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あなたの子どもが太り過ぎなら、かかりつけの小児科医に実際に肥満かどうか診察してもらうようにして下さい。
子どもの年齢や身長に適したカロリーを摂取する、健全な食事を目標にするように努力すべきです。
肥満が子どもの生命にも関わるほどひどい場合(このようなケースはごくまれです)は別ですが、そうでなければ厳しい食餌療法をする必要はありません。
食事はバランスが取れ、子どもが興味を示すように工夫することが必要です。
できるだけ子どもの口にあう食事にするために、現在手に入る多くの低カロリー食や調理本を利用して下さい。
すべての摂食障害と同様に、子どもの食べ過ぎの原因になっている家族の抱える問題に敏感になる必要があります。
あなた自身が見本として子どもに示している食習慣には、とりわけ気を使わなくてはなりません。
あなたも肥満と戦っているなら、子どもと協力し、望んでいる減量を実際に家族の目標にしなくてはなりません。
あなたの子どもが体験しているかもしれない育児放棄の他に、怒り、不安、不安定な気持ちにも焦点を当てて下さい。
家族療法が必要となるかもしれません。
子どもが拒食症の方向へと徐々に向かっているように見えるなら、
かかりつけの小児科医に何か医学的問題がないか調べてもらい、まず身体医学的疾患を鑑別診断してもらって下さい。
次に肥満の場合と同様、子どもが健全な食事から十分なカロリーを摂取するようにし、家族の中のどのような問題が子どもが食事をとらないという態度に影響を及ぼしているのか探って下さい。
必要なら、子どもに健全な模範を与えるために、あなた自身のパターンを変えて下さい。
あなたの子どもが本書で扱った、ごくまれですがきわめて深刻な摂食障害(異食症、成長不全症候群、反袈性障害、矯小発育症)のいずれかの恐れがあるなら、その主な原因が育児放棄、成長を促すもののない家庭環境、その他の家族の機能不全にあることを心に留めて下さい。
子どもの環境をそれまでとすっかり変えてみることで、子どもの食習慣や健康を改善しなくてはいけません。
恐らく子どもの扱い方を変え、子どもへの関心や配慮をかなり増やさなくてはならないでしょう。
たぶん家族療法が必要になるでしょう。
子どもが異食症だと思うなら、すぐに医者に診てもらい、何らかの精神医学的疾患や医学的合併症がないかを確かめてもらう必要があります。
子どもが、鉛中毒(精神病のある症状、腸の障害、貧血症、知能の低下、便秘、異常に低い身長の原因になっている恐れがあり、学習障害や知的障害になる恐れもある)になっていないか診断するために、血液検査を実施することが決定的に重要です。
症状がそれほどひどくなければ、鉄分の補充で治療することができます。
症状が重い場合にも、その他の薬により治療が可能です。
● 子どもが成長不全症候群ではないかと不安なら、子どもの体重の増加量が減少していたり、予測通りの成長の標準に達しなかったり、成長が停止していたなら、すぐに小児科の診察が必要です。
この症候群の診断を下すために必要な、複合的評価ができる専門家の数は増えてきています。
● あなたの子どもに反芻性障害があるなら、小児科医に会って、鑑別診断のため、これまでに述べた医学的合併症のいずれかの証拠がないか子どもに検査を受けさせなくてはいけません。
● 子どもが矯小発育症かもしれないと思うなら、この場合もやはり、この障害の原因になっている可能性のある身体医学的疾患(この症候群の場合)とりわけホルモン異常や下垂体の障害をはじめとする類似した性質のある症候群との鑑別診断のため、小児科医に診てもらう必要があります。
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