子供の社会恐怖
アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなど世界各国で支持され、注目されているシュタイナー教育の実践編。
子供の魂を育てる教師の在り方、学校の在り方が明快に示される。『シュタイナー教育の基本要素』姉妹編。付:1~12学年までのシュタイナー学校カリキュラム例。
子どもを理解する/精神科学的人間認識の観点からの教育実践/学校の運営/付録(学年毎の主要授業の例/一週の科目時間数の例)
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他の子どもがいる前でいじめっ子が大声で叫ぶ侮辱や意地悪なあだ名、気まずい思い、人間関係での失敗、激しい拒絶など、
どんな子どもでもある種の屈辱に悩まされています。
しかし社会恐怖の子どもにとって、この誰もが避けようのない侮辱が人を避ける原因になります。
何らかの義務を果たす必要などなくても、気まずい思いにさせられることなどまずありえない場合でも、変わりはないのです。
彼らは様な状況になりそうだと思っただけで不安になってしまい、この不安は完全なパニック状態にエスカレートしてしまうかもしれません。
他の恐怖症と同様に、このような子どもの顕著な特徴は、自分のことを神経質で、弱くて、無能な人間だと判断されそうな人間を避けるようになることです(自分自身について、そのようなマイナスの性質をすべてもっていると考えています)。
(他の数多くの症状の中でもとりわけ)社会恐怖の子どもが抱く不安は、心拍数の増加、胃痛、発汗、下痢、頭痛などの身体症状として現れてきます。
会いたくない人と出会うのを予想すると、社会恐怖の子どもはその出会いの日が来るまでの日数や時間をびくびくしながら数えることでしょう。
そのため、元々大きかった不安はさらに膨らんでいきます。
彼らはこのような状況を避けるため、あらゆる言い訳を考え出すでしょう。
文字通り具合が悪くなってしまい、先に述べた比較的軽い身体症状で自分の恐怖を現しますが、中には呼吸困難のようなもつと親を不安に陥れる症状を示す子どももいます。
怒りやかんしゃくを爆発させる社会恐怖の子どももいます。
このような子どもはほとんどいつも親にべったりくっついていて、知らない人や信用のおけない人(すなわち親以外のほとんどの人)とは距離をおいています。
初対面の人と出会う時、社会恐怖の子どもはひどい不安を表に現し、相手となかなか目を合わせられず、引っ込み思案になり、時には聾唖者かと思えるほど寡黙になります。
彼らは臆病で、集団の遊びに参加するのを怖がり、しばしば登校を拒否します。
人からの批判や拒絶に対しては極度に敏感で、普通、自分自身や自分の才能をひどく低く評価しています。
社会恐怖の子どもは生まれつき内気で、臆病に見えることが多く、この障害になる傾向が遺伝する可能性があることを暗に示しています。
実際、社会恐怖の子どものほとんどには、親か親族の中に現在か過去に社会恐怖だった人物がいます。
また、親族が社会恐怖以外の不安障害にかかる傾向もかなりあります。
あいにく、幼い頃に社会恐怖を発症させた子どもは、もっと大きくなってから発症する子どもより治療は困難になります。
社会恐怖は他の多くの恐怖症のように消えてはいかないのが一般的です。
しかし、十分な支援、賞賛、励ましを与えてあげれば、障害を抱え込まずにすみます。
いつも内気で、多少引きこもりがちになってしまう確率は高いですが、支援してあげれば、その後の人生を何とか支障なく送ることができるのです。
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