内気な子供
ソーシャルスキルとは、「良好な人間関係をつくり保つための知識と具体的な技術やコツ」のこと。
親しい人間関係がもてない、人の身になれないという現代の子どもたちに、この教育がどのように役に立つのか。心理学の理論をもとに簡潔にまとめました。
変化の激しい社会の中で、ソーシャルスキルの乏しい子ども達が多すぎる。そのような子ども達を理解し、集団に溶け込み、みんなと共に学び成長できるためにも是非読んで見る価値のある本です。
レビューを見る
「さあ、シェリー、あなたのお誕生パーティーなのよ、 出てらっしゃい。
お友達もみんな来てますよ。
あなたがいなければパーティーは始められないのよ。
さあ、お願い、もう部屋から出てきて。
怖がることなんてちっともないのよ!」
6歳のシェリーがしりごみしてしまうのはこれが初めてのことではありません。
家に訪ねてくる同じ年齢の子ども、親戚、家族の友人であれ、または母親とショッピングモールに出かけた時に出会う見知らぬ人であれ、彼女は人を避けようとしてしまうのです。
他人が怖いようなのです。
シェリーは社会に適応できない人間なのでしょうか?
これからの人生もずっとこのような情緒的な問題に苦しめられることになるのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。
実際、多くの研究から子ども全体の実に50%が内気さに関係する特徴を現していることがわかっています。
明らかに、かなりの数の正常な子どもが、多くの人と出会う状況で恥ずかしそうな様子を見せています。
内気は様々な発達段階における正常な反応です。
例えば、生後7ヶ月から9ヶ月の幼児が母親や父親以外の人間を信用しないのは自然なことです。
同様に、2歳頃に分離不安が起こる時にも、子どもは再び見慣れない人を避け、恥ずかしそうにしています。
生まれつき内気そうに見える子どももいます。
それは人格の根本的特徴であり、このような子どもは人生のかなり、または一生、おとなしい傾向があるようです。
正常といえる気質はかなり広い範囲に及んでいることをぜひ忘れないで下さい。
おとなしい子ども、にぎやかで社交的な子どものどちらもいたって正常かもしれません。
ここでもやはり、親は子どもに特有の感情表現の仕方に敏感になる必要があります。
その子どもには当てはまらない基準を押しつけ、その基準に従った振る舞いや反応ができないからといって、すぐに不安になったりしてはいけません。
これまでにも内気な子どもに関する研究は数多くあり、その性格が生まれつきのものなのか、それともしつけの結果なのか選り分けようとしてきました。
このような研究によると、内気な子どもは少なくとも片方の親が内気な性格であることが多いのが明らかになりました。
内気な親は、新しい状況に巻き込まれることはなんとしても避けるべきだという強いメッセージを子どもに伝えています。
彼らのキーワードは「用心せよ」であり、
そのため子どもはあまり知らない人や新しい状況に遭遇する度に不安になってしまうのです。
内気、不安、社会恐怖の間には、重なり合う部分があることもわかっています。
最初は正常な特徴だった内気さが、外からの影響を受けてひどくなってしまい、一生治らないかもしれない極度の不安、心配、社会的引きこもりを特徴とする病気になってしまう危険性のあることもわかっています。
このような外部の影響は、親の病気や死により受けたトラウマ(心の傷)から児童虐待や育児放棄(ネグレクト)まで様々です。
皮肉なことに、子どもの気持ちをすぐに改めさせようとして、問題をさらに複雑にしてしまうのは親なのです。
内気な子どもを相手にするのは、とりわけ自分も内気な親にとっては難しいかもしれません。
このような親は自分の個人的体験から子どもが感じていることに気づき、その状況を改めさせようとするため、子どもを怒ったり、批判的に対応したりしてしまうかもしれません。
あいにく、このような怒りや批判はまったくの逆効果になってしまうのが通例で、手どもを以前よりはるかにひどく内気な人間にしてしまいます。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:子供の心の障害
トラックバック(0)
http://blog.shigoto-shikaku.com/mt/mt-tb.cgi/5942


